私学探検隊

中高一貫イノベーションコースがスタート 英語教育も充実させグローバル人材を育成する

グローバル人材を育成する中高一貫新コースを設置

東京立正中学校は2015年度から、中高一貫イノベーションコースを立ち上げます。これまでは、中学からの内部進学者も、高校からの外部進学者も、高校では一緒に学んでいました。しかしこれからは、中学からの入学者には、高校進学後も、高校からの入学者とは別の完全中高一貫カリキュラムが適応されるようになります。ただし、部活や行事などは高校からの入学者と一緒。また、本人が希望すれば、高校から、高校入学者と同じ、スタンダード・コースやアドバンスト・コースを選択することもできます。

eラーニングシステム「すらら」で反転授業

すららを用いた自立型学習。授業中、放課後はもちろん、自宅でもすららを使用することができます。

中高一貫イノベーションコースの目玉として、eラーニングシステム「すらら」を導入します。「すらら」とは、パソコンやタブレット端末を使用して受講できる自立型学習応援プログラムのこと。2012年度には日本e-Learning大賞文部科学大臣賞を受賞しています。「すらら」を使うことにより、反転授業が可能になりました。反転授業とは、各自事前に映像授業を受講し、基礎知識を頭に入れておくことによって、実際の教室の授業ではその知識を活用することに時間を割くことができるという、今話題の授業方法です。実は東京立正ではすでに「すらら」を試験的に導入しています。それによって授業進度が格段に上がったと藤井教諭は微笑みます。
週4回、放課後に30分間設けられる「ステップアップタイム」でも「すらら」を使用します。さらに、「すららのいいところは、教員が、生徒一人ひとりの学習進捗状況をオンラインで把握できることです」と藤井教諭。

実用英語力を磨く数々のプログラム

「ザ・ヤングアメリカンズ」では、英語や国際感覚だけでなく、他者の個性を尊重することなども学びます。

英語・国際教育にも力を入れます。中1で、40名程度のアメリカ人メンバーとともに、英語でダンスショーをつくる「ザ・ヤングアメリカンズ」というプログラムを導入します。ダンスショーをつくるという目的のために、嫌がおうにも英語を使用して、外国人と意思疎通をしなければなりません。そのような状況の中で、英語力はもちろん、国際感覚が磨かれます。中3と高2では海外研修を行います。年に2回は、2~3日の期間を設け、ネイティブの教員とスピーキングに重点を置いた集中的な訓練を行います。希望者にはオーストラリアへのホームステイプログラムも提供します。高校からは国際的な実用英語試験TOEFL JuniorおよびTOEFLへの対策も行います。中3の時点で英検3級、高3の時点で英検準1級合格が目安です。
先進的な取り組みを次々に導入する東京立正。しかし一方で、変わらないものもあります。「大学進学のためだけの教育は行いません。生徒一人ひとりの将来を考え、そのために必要なキャリア教育、進路指導を行います。また、全国レベルで活躍する部活についてもますます推進し、『文部両道』を目指します」と藤井教諭。充実した学校生活の中で、体力、精神力、知的好奇心、国際感覚がバランス良く磨かれ、グローバル社会を生き抜くたくましさを備えた生徒たちが育つことでしょう。

東京立正中学校・高等学校
[学校HP]http://www.tokyorissho.ed.jp/
〒166-0013 東京都杉並区堀ノ内2-41-15
☎ 03-3312-1111
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