私学探検隊

「伸ばす埼玉栄」 学校教育目標に基づいたPDCAサイクルの教育

JR川越線の西大宮駅から徒歩3分。埼玉栄中学・高等学校(以下、埼玉栄)では、「伸ばす埼玉栄」として生徒一人ひとりに合った学習計画の作成、指導が行われています。中高の6年間で多くの生徒が偏差値を10~20程度伸ばし、希望の国公立大学や難関私立大学に進学していきます。今回は埼玉栄が行っている、生徒の学力を伸ばす取り組みについてご紹介いたします。

生徒の学力を伸ばすローリングアップシステム

埼玉栄では独自の「ローリングステップシステム」という学習サイクルをもとに、「生徒の学力を伸ばすPDCA」を設定しています。PDCAとは「Plan」「Do」「Check」「Action」の頭文字で、具体的には単元ごとの指導目標(Plan)に沿った授業の実施(Do)、小テストや定期試験、外部模試の受験(Check)、そして試験結果の分析をして学習計画の見直し(Action)などが行われています。埼玉栄オリジナル教材の活用や、習熟度別少人数授業なども行われています。これらは、日々の学習習慣と確かな学力を、生徒に定着させることが目的です。これにより多くの生徒が学力を伸ばし、6年後の高校卒業時には希望の大学へと進学していきます。近年では、国公立大学や早慶上理、GMARCHへ進学する生徒も増えてきています。では、どんな内容の取り組みが行われているか、先ほどのPDCAに沿ってもう少し詳しく見ていきたいと思います。

生徒一人ひとりに合わせた学習プランの作成

埼玉栄におけるPlanの特徴は「生徒一人ひとりに合わせて」ということです。定期試験や外部で受験する模試において、目標とする試験の点数を生徒と決めています。そして、その目標点をクリアするための学習プランの作成をサポートしています。教員の指導においても、生徒一人ひとりの現状を把握し、現状に合った学習指導を計画し、実際の指導に当たっています。また、一人ひとりの指導計画は学習面だけではなく、生活指導においても行われています。生活指導においては、基本的生活習慣を確立させ、生徒の自己管理能力を向上させることが目的です。

オリジナル教材で学習習慣を確立

計画を作った後は実行(Do)です。埼玉栄の授業では、習熟度別少人数制授業を行っています。理解が早い生徒にはその先の高度な演習問題まで、時間が必要な生徒にはじっくりとわかるまで、生徒の持つ様々な差に合わせて授業を行います。複数の教員により、生徒の状況を多角的にチェックし、生徒にとって最適なプログラムを組んでいます。併せて、フォローアップシートという埼玉栄オリジナルの副教材を使い、学び直しの内容も含めた自主学習も促しています。これらにより、埼玉栄の生徒には自主的な学習習慣が身につきます。またこの他にも、さまざまな補習・講習も行われており、4月と10月の外部模試前には模試対策のための確認テストなどが行われています。

学習面と生活面を日々、多角的にチェック

埼玉栄のCheckは、学習面と生活面の両方で行われています。学習面では、定期試験や外部模試を実施し、その結果を分析して、生徒の強みや弱みを把握しています。もちろん、定期試験や模試も問題を使った復習授業も行われています。生活面では、デイリーレポート・夢実現シート(埼玉栄オリジナル)を使い、生徒一人ひとりの現状を日々把握しています。特にデイリーレポートについては、教師から生徒へのコメント欄もあるため、生徒と教師のコミュニケーションツールとしても機能しています。また、埼玉栄ではSUNシステムという家庭と学校を結ぶウェブサイトもあり、学校からの情報提供や、生徒個人の成績管理、学習支援まで幅広く利用することができ、リアルタイムで家庭との連携が取れているのも特徴の一つです。

生徒の現状に合わせた計画の見直し

Actionの部分では、Checkの内容を受けて、最初に設定したPlanの見直しがされます。特に学習面においては、試験や模試の分析がなされ、学年の傾向、クラスの傾向、そして個人の弱点と結果がでているので、それをもとに学年担当・クラス担任・教科担当が指導計画を見直し共有します。試験の結果によっては、再テストや個人面談などでフォローを行っています。生徒のモチベーションを上げるために、試験の成績上位者の開示や、また高校になるとスカラシップ制度が用意されており、認定証と奨学金の授与もされています。

学習面も生活面も人間を伸ばすのが埼玉栄

このように、生徒一人ひとりの計画をしっかり作り、実行し、検証して見直すサイクルを1年のなかで何回も行うことで、埼玉栄では生徒を伸ばすことができています。また学習面だけではなく、生活面でもそうです。埼玉栄の建学の精神は「人間是宝」。生徒一人ひとりの個性と能力に応じた教育を行い、輝きを放つ人間を育成することを目指しています。実際に学校を訪れるとわかりますが、多くの生徒が元気な笑顔とあいさつで迎えてくれます。学習面でも生活面でも、伸ばす埼玉栄。ぜひ一度、学校に足を運び、見学してみてはいかがでしょうか。

左上 試験・模試

定期試験や外部模試の目標点数を決めるとともに、生徒一人ひとりにあった学習プランを作成し、目標点数達成を目指します。

右上 習熟度別少人数制授業

授業は習熟度別少人数制授業により、生徒の学習進度にあわせた授業を行っています。複数の教員で多角的にチェックし、生徒にとって最適なプログラムを組んでいます。

左下 補習・講習

日常の授業のフォローアップを行う始業前の補習(0時限)や、定期試験・外部模試の前の対策講座など、さまざまな補習・講習が手厚く行われています。

右下 進学

埼玉栄の6年間では、多くの生徒が偏差値を大きく伸ばし、希望の国公立大学や難関私立大学に進学していきます。生徒の可能性を伸ばす、埼玉栄の特徴の一つです。


埼玉栄中学・高等学校
[学校HP]http://www.saitamasakae-h.ed.jp/jh/
〒331-0047 埼玉県さいたま市西区指扇3838
☎ 048-621-2121
最寄駅/JR川越線「西大宮駅」徒歩3分。JR湘南新宿ライン(高崎線)「宮原駅」から東武バス8分「西区役所」徒歩2分。