私学探検隊

伝統の全人教育を実践し、学力のみならず部活動全員参加で真の人間力を育む骨太な校風。そのなかから埼玉県内でも注目の卓球部を紹介します。

勉強や行事、部活に男子生徒も大活躍

卓球部

第2体育館の練習場には卓球台16台が並ぶ

星野学園中学校は1897年創立の星野学園を母体に、2000年に中高一貫の共学校として開校しました。星野女子高校の歴史が長いため女子校のイメージをもたれることもありますが、実際は男子生徒もおおいに活躍する文武両道の進学校です。創立以来、全人教育を伝統に、大学進学実績だけを追い求める学力偏重の教育ではなく、勉強も行事も部活動も全力で取り組むなかでの人間的な成長を大切にしています。それは、社会に出て困難に直面したとき、学力や教養に加えて、部活動で養った力が必ず必要になると考えてのこと。そのため、部活動には全員参加。サッカー部、野球部、硬式テニス部など、男子に人気の部活動も熱心に活動しています。なかでも注目は、卓球部。全国大会の常連である女子に追いつけとばかり、男子も年々大会成績を上げているそうです。卓球台16台が並ぶ練習場に、顧問の田村利一先生と中学2年生の加藤健太くんを訪ねました。

中高一貫で切磋琢磨し部全体がレベルアップ

加藤くんは中学1年の昨年、全日本卓球選手権ジュニアの部で埼玉県代表になった逸材。高校生でも難しい大会で、星野学園男子では初の快挙でした。今年はシード選手として高校生の挑戦を受けることになるため、現在の練習は高校生の先輩が相手。学年を越えて切磋琢磨できることは中高一貫のメリットです。
密度の高い練習を日々重ねることにより、高校生男子も昨年初めて埼玉県新人戦団体戦でベスト8に進出。加藤くんの活躍に触発されて、卓球部全体がレベルアップしたのです。「個人戦と団体戦がある卓球は、一人で戦う厳しさと、協力して結果を出すチームワークの両方を経験できます。熱気に包まれた会場に地鳴りのような声援が響く団体戦で、母校のゼッケンを背負って戦うことはかけがえのない経験になるでしょう。勝利だけがすべてではありませんが、全力でがんばり抜いて勝利したときの部員の表情には、感無量の思いになります」と語る田村先生。自分で考え工夫する力が勝負強さや人間力を育むとの信条から、自主自律が身につくよう指導しています。

充実した設備と環境をエネルギーにかえて

小3から卓球を始めた加藤くんは、卓球だけでなく勉強もがんばれる学校を探し、自転車で通える星野学園中学に入学。「卓球部はとても明るい雰囲気で、やるときはやる部活です。高校生と練習することで卓球に対する考え方が変わり、星野学園の一員として戦う自覚が生まれました」と語る加藤くん。縦の絆を通して学び、精神的にも成長しています。
「けじめさえつけていれば、なんでも挑戦できるのが星野学園。みんな仲がよく、行事では一致団結してがんばります。そんな経験から自分の新しい能力に気づくことも多いです」と語る加藤くんの瞳には、充実した学校生活と、オリンピック出場の夢が輝いているようです。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

星野学園中学校
[学校HP]http://www.hoshinogakuen.ed.jp/
〒350‐0824 埼玉県川越市石原町2‐71‐11
☎ 049‐223‐2888
最寄駅/スクールバス:「川越駅」、「本川越駅」、「入間市駅」、「宮原駅」「東大宮駅」、「熊谷駅」ほかからあり。