私学探検隊

総合大学付属の利点を生かし、大学キャンパスに出向いて学ぶ体験授業

講義や実習を実際に体験して学べる「医学部体験」

東海大学付属相模高等学校中等部では、系列の大学と同じ関東という立地を生かし、大学と連携した理数科体験授業を行っています。中1で情報通信学部(高輪キャンパス)、中3で理学部(湘南キャンパス)に学年全員で出向き、授業を体験してきましたが、今年3月には、中2の学年を対象に、伊勢原キャンパスの医学部体験が実施されました。「医学部体験は、本校初の取り組みで、忙しい中、スケジュールを調整してくれた大学の協力のもと、実現しました」と話すのは、教頭補佐の遠藤實先生。当日は、医学部の先生の講義と体験学習の二部構成。講義では科学的根拠に基づいたアンチエイジングのお話などがあり、生徒たちは皆、真剣な表情で聞いていました。
体験学習は、5、6人ずつのグループに分かれ、「聴診体験」「心肺蘇生」「人体の構造」などを1グループ2項目ずつ体験。「聴診体験」では、聴診器を使って、心臓のさまざまな音を聞きました。人体模型に聴診器を当てると、正常な心音、心臓に異常がある場合の音などを聞くことができる仕組みになっていて、生徒たちも驚きの様子。本物の骨を使って説明する「人体の構造」では、人が母親のお腹にいる時の胎児の大きさについても説明があり、特に女子生徒が興味を持って聞いていたようです。人体模型を使って、心臓マッサージをする「心肺蘇生」の体験は、理科のみならず、危機管理の面からも意義深いものになりました。ほかにも、電子顕微鏡を使ってマウスの腎臓細胞を見るなど、医学部の設備を実際に見て、使ってみるという体験をした生徒たち。中学生の段階からの貴重な経験が理数科への興味を深めることにつながったのではないでしょうか。

理数科体験など系列校全体で取り組むステージも用意

電子顕微鏡体験

電子顕微鏡体験では、マウスの腎臓の細胞を観察

東海大学には、全国に多くの系列校があり、中高大が連携した教育を行っていることも大きな特徴のひとつです。より理数科目の学びを深めたい生徒のために、夏休みに2泊3日で行われる「中高生のための体験授業」や、文理のさまざまな科目の中からテーマを選んで研究し、厳しい審査を通過した生徒だけが参加できる5泊6日の「学園オリンピック」など、多様な機会が用意されています。これらのプログラムでは、全国の系列校の生徒たちと交流しながら切磋琢磨できるというメリットもあります。机上の学習にとどまらないプログラムを積極的に導入することにより、自分の進路を考えるきっかけにもつながっています。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

東海大学付属相模高等学校中等部
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☎ 042-742-1251
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