私学探検隊

50年後に振り返って、幸せだったと思えるように「愛と誠」の精神で、心を育てる6年間

今年度より、文科省指定のSGHアソシエイト校に

横浜女学院中学校高等学校は、今年4月、新校長として平間宏一先生(前副校長)が就任しました。今回は平間先生に同校のこれからについて、お話を伺いました。
同校は、イエス・キリストの教えである「愛と誠」を校訓とするミッションスクールですが、平間先生は68年前に掲げられたこの校訓を今の時代にどう受け継いでいくかを考えているといいます。「愛は自己肯定感と隣人愛、誠は目先の利益だけではない正しい判断力を身につけることにつながっています。本校はこの教えを柱に、国際教育に力を注いできましたが、その伝統を守りつつ、新しい取り組みを始めます」
同校は今年度よりSGH(スーパー・グローバル・ハイスクール)のアソシエイト校に認定されました。このことにより、更に新しい教育活動として、ESD教育(Education for Sustainable Development)に取り組みます。「持続可能な開発のための教育」という意味で、課題解決力を持った女性グローバルリーダーを育成するために、データ分析力、体系的思考力、コミュニケーション能力などの力を養っていくためのさまざまなプログラムを実施します。

価値観の違いを学び、受け入れる国際交流

海外の姉妹校との交流や研修旅行

海外の姉妹校との交流や研修旅行など、さまざまな国際経験のチャンスがある

「本校では、学校改革がスタートした平成元年から中学3年生全員を対象に、約2週間のニュージーランド海外セミナーを実施しています。また、ニュージーランド、アメリカ、ドイツの姉妹校と交換留学を実施するなど、さまざまなプログラムによる国際交流に力を入れてきました」と平間先生。生徒たちは、異文化の人たちと交流し、自分とは違う価値観を受け入れ、認めることにより、国際感覚を身につけてきました。このことはSGHアソシエイト校に指定される際も高く評価された点です。
「中3のニュージーランド研修では、2人1組となり、現地の家庭にホームステイします。また、交換留学生を受け入れる際も、電車のマナーなど、文化の違いを留学生と話し合ったりしています。こうした経験の中で正しい判断力や、難局を諦めずに乗り越える力を身につけていくのです」(平間先生)

50年後に「幸せだった」と思えるよう、心を鍛える

同校では、有名大学への進学率も年々上昇し、卒業生のほとんどが4年制大学へと進学しています。もちろん、そのための進路指導にも力を入れていますが、学力よりも大切なことがあると平間先生は話します。「人生はひとつの道しか選べませんから、6年間かけて、後悔しない道を与えたい。本校は部活動加入率が高いことも特徴ですが、部活も泣いたり笑ったりしながら、心を強くしてくれます。部活や行事などに全力投球で取り組み、いっぱい失敗して、悔しがる経験も必要です。この6年間は失敗を恐れずに何にでもチャレンジしてほしい。その経験が卒業後に大きく役立ちます。そして、50年後に自分の人生を振り返った時、『とても幸せな人生だった』と思えるようになってほしいのです」と平間先生。生徒たちの成長が楽しみです。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

横浜女学院中学校高等学校
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