私学探検隊

エジプト考古学者の吉村作治先生講演会を開催

夢に向かって努力を続けることの大切さを学ぶ

吉村作治先生講演会

エジプト考古学の第一人者で、大学の学長も務める吉村作治先生

桐蔭学園では、8月31日、学園内のシンフォニーホールにおいて、東日本国際大学(福島県いわき市)の学長で、エジプト考古学者の吉村作治先生による講演会を開催しました。この講演会は、高等学校男子部と女子部の1年生と中等教育学校の4年生を対象に、キャリア教育の一環として開催されたもので、テーマは「夢を実現したい君たちへ~君たちのエジプトをみつけよう~」。吉村先生は、これまでの自身の経験をもとに、夢を持つことと、それを叶えるための努力の大切さ、そして高校時代にはどのような努力をしておくべきかなどについて、お話をされました。また、スライドを使用し、吉村先生が研究しているエジプト考古学についての解説もあり、生徒たちは興味深く話を聞いていました。
吉村先生は小学生時代、いじめられっ子で、よく図書室に逃げ込んでいたといいます。そこでさまざまな偉人の伝記をたくさん読みました。
百冊もの伝記を読んだ中で興味を持ったのがエジプト考古学者のハワード・カーターのものであったのだとか。その後、早稲田大学第一文学部に進学した吉村先生は、アジアで初の古代エジプト調査隊を組織し、現地での調査を開始するのです。夢は努力すれば叶うこと、そのための手段として英語も重要であったことなど、生徒たちにとって気づきを与えてくれる話がたくさんありました。

「ピンチは、チャンスに変えられる」と考える

スライドを使ったエジプト考古学のお話では、ピラミッドやツタンカーメン王の黄金のマスク、親子のミイラ、太陽の船など、興味深い写真が次々と映し出されました。先生は「これらの研究を50年以上続けてきて、山あり谷ありだったけれど、ピンチは必ずチャンスに変えられる」と話され、講演は締めくくられました。
続いて、その後は生徒たちから吉村先生への質疑応答の時間になりました。男子部、女子部、中等教育学校それぞれの生徒たちから、「高校時代に何を一生懸命学んだか?」、「史学や考古学を専門にするにはどんなことを学べばよいか?」といった生き方、学び方に関することから、ピラミッドや古代の船など、先生の専門に関することまで、さまざまな質問が飛び出しました。「高校時代はあらゆることに興味を持ち、学校の勉強をしっかりやった上で雑学、特にサイエンスも身につけておくとよい」「英語はできて当たり前。目的ではなく夢を叶えるための手段と捉えるべき」といった先生の回答は大いに参考になったのではないでしょうか。
桐蔭学園では、他の学年でもOB・OGや保護者に話をしてもらうなど、6年間を通じてのキャリア教育に力を入れています。この取り組みは、生徒たちにとって自分の将来を考える上で、貴重な経験になっているようです。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

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