私学探検隊

約6万冊の蔵書が揃う図書館は生徒たちの知識と心を育む、学びの拠点

本好きが集まる「図書班」の活動とは?

図書班

生徒たちから返却された本を書棚に戻す班長の高麗くん

明治大学明治高等学校・中学校では、部活動の中でも学校への貢献度が高い活動を「班活動」と呼んでいます。その中のひとつである「図書班」では、学校図書館を支えるための活動を行っています。同校の図書館には約6万冊の豊富な蔵書があり、学習拠点として重要な役割を果たしています。今回は、司書教諭の江竜珠緒先生と3人の図書班員、図書館の利用が多い生徒1人(いずれも高3)に図書館を拠点とした活動についてお話を伺いました。
4人の生徒たちは図書館と本が大好きなことが共通点。現在の班の構成は高3と中1の割合が多くなっていますが、それをよくまとめているのが班長の高麗元輝くん。年齢の離れた中1の生徒たちの面倒もよく見ている頼れる班長です。副班長の一木咲栄さんは、昨年は2年生ながら班長を務め、本の魅力を伝える「どくしょ甲子園」にも出場。最優秀賞を獲得した実力の持ち主。知識豊富な江竜先生を尊敬し、将来は司書を目指しています。今村竜也くんは有志演劇部と兼部し、シナリオを書いたり、短歌を詠んだりと創作活動が得意分野です。同じく短歌を詠み、入選経験もあるのが稲垣眸さん。応援指導班の活動をしながら大好きな図書館に毎日のように通っています。4人とも同校を選んだ理由のひとつが図書館が充実していることだったとか。さまざまなジャンルがバランスよく配置され、読みたい本をリクエストできることも魅力のようです。
図書班の活動は、日々の本の管理や本の紹介などの仕事をはじめ、夏合宿、文化祭の出展など多岐に渡ります。本の魅力を伝えるために手作りのPOPを作成するなど、一人ひとりが創意工夫をしているようです。蔵書についても先生に積極的に提案し、図書館をより魅力的なものにするために貢献しています。

英語力養成や調べ学習など幅広い機能を持つ図書館

図書館の役割は単なる読書や自習の場ではなく、英語力を養うために洋書を多読したり、調べ学習のための参考文献を探すなど、授業との連携が濃いものになっています。「生徒たちの9割が明治大学に進学しますが、そのために必要な本にこだわっています」と江竜先生は話します。「例えば、本校から明治大学に進学するためには英検2級、TOIEC450点以上が必須です。洋書は英語学習者向けの本ではなく、ネイティブの子どもたちが日常的に読む本から、英語科教諭とレベルを吟味しながら購入しています。ほかにも法学部、商学部などに進学するために必要な本など、卒業生の進学先を見て選書しています」(江竜先生)。また、同校が力を入れている修学旅行関連の文献も充実。日々の学習に欠かせない場として機能しています。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

明治大学付属明治中学校
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☎ 042-444-9100
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