私学探検隊

イングリッシュキャンプ(中1・中2)と修学旅行(中3)で実践的な英語を身につける!

中学校を開校して3年目を迎えた東京成徳大学深谷は、世界を舞台に活躍する人材の育成のベースとなる「実践的な英語力の育成」に力を入れています。今年初めて中学全学年が揃った同校。8月にイングリッシュキャンプ(中1・中2)が行われ、修学旅行(中3)ではマレーシア・シンガポールを訪れました。イングリッシュキャンプから修学旅行へとつながる英語教育について、生徒のナマの声を交えながらお伝えします。

イングリッシュキャンプ(中1・中2)
英語漬けの3日間。最終日は発表会

イングリッシュキャンプが行われたのは8月25日から27日までで、中1は通学、中2は学校の宿泊施設に泊まって、英語漬けの3日間を送りました。
講師の先生は、外部から招聘したネイティブの先生が3名。中1は2つのクラスに分かれ、ゲーム感覚で英語に親しんだり、デザート作りを楽しんだりしました。中2もリスニングやスピーキングの授業を受けたほか、ゲームやスポーツなどをとおして英語に親しみました。そして、最終日の発表会に向け、中1は自己紹介を、中2は3~4名のグループに分かれ、スキット(寸劇)作りに挑戦!
発表会本番、会場となる集会室には生徒はもちろん、先生方、保護者など家族も集まっています。まず校長の神田正先生が英語で「間違っても大丈夫!」とエールを送り、生徒たちの緊張をほぐします。
そして、中1から発表がスタート。自己紹介では「名前」「住んでいるところ」「誕生日」「兄弟の数」「ペットの有無」「好きなもの」「将来の夢」などを発表。中2のスキットでは「眠そうな人」や「『トイレに携帯電話を落としてしまった』と嘆く人」などを、英語とともに身振り手振りで表現する生徒もいて、会場を沸かせていました。
発表後は生徒一人ひとりに講師の先生から修了書が授与。先生からは「3日間笑って過ごせて、とても楽しかった」「英語は重要。これからも英語を学びつづけ、チャレンジしてほしい」というメッセージが。
教頭の富岡達夫先生は、「中1は入学時に比べると、確実に英語が上達していましたね。中2はスキット作りにしても、実際の発表でも、他の生徒と協力し合っている様子がよくわかりました。生徒たちは日頃からコミュニケーションを大切にしていますが、その成果が表れている、と実感しました」と感想を話してくれました。

修学旅行(中3)
マレーシアとシンガポールで英語力試し!

中3がいる今年は、同校にとって初めての修学旅行が実施されました。記念すべき第1回の修学旅行は、7月27日から31日までの4泊5日で、マレーシアとシンガポールへ。
マレーシアを修学旅行先に選んだ理由は、「『アジアの中の日本』を感じてもらいたかったことと、英語を公用語として使っているからです」(教頭の富岡達夫先生)

~スケジュール~
【1日目(7月27日)】
京成上野駅に集合し、成田空港へ。7時間25分の空の旅の後、マレーシア・クアラルンプールへ。
【2日目(7月28日)】
バティック染マレーシアの素朴なカンポン(田舎)暮らしを「ドラニ村」で体験。午前中はマンゴー狩りやバティック染にチャレンジし、午後はホームビジット。マレーシアの家庭料理や伝統的なお菓子に舌鼓を打ちました。
【3日目(7月29日)】
クアラルンプールで地元の学校を訪問。同世代の生徒たちとおみやげを交換したり、両国の遊びなどを教え合ったりして交流。日本からは羽子板や独楽、けん玉を持参し、英語で遊び方などを教えました。
【4日目(7月30日)】
午前中はシンガポールとの国境の街ジョホールバルで、白亜のモスクなどを見学。その後、国境を越え、シンガポールへ。ここではグループ別行動。出発前に立てた計画に沿って、現地の大学生のサポートを受けながら、グループごとにマーライオンなど観光スポットをめぐりました。
【5日目(7月31日)】
帰国。成田空港到着後は、専用バスで深谷へ。

修学旅行に同行した富岡先生は、「実践的英語力を発揮する機会となった修学旅行。とくに、同世代の子たちと交流した学校訪問では、生徒たちも積極的にコミュニケーションをとり、他文化理解に努めていました。そんな生徒たちの姿を見て、『国際社会で活躍できる資質を着実に身につけている』と実感しました」と振り返ってくれました。

生徒インタビュー

発表でこだわった点は、サッカーのイラストを描いて、それを手で持って発表したことです。イラストを持って発表したのは、サッカー好きをアピールしたかったからで、もちろん将来の夢もサッカー選手です。もともと英語は好きですが、イングリッシュキャンプに参加して、もっとスムーズに英会話ができるようになりたいと思いました。
(鈴木 飛翔 くん・中1)

私は何も持たずに発表しました。それは、文章がしっかりしていれば、聴いている人にも伝わるだろうと思ったからです。ですから、文章を作るほうに時間をかけました。将来の夢はCAや通訳など、英語にかかわる仕事に就くことです。イングリッシュキャンプに参加して、私も英会話ができるようになりたいと思いました。
(入江 那奈 さん・中1)

イングリッシュキャンプは楽しかったです。英作文は苦手ですが、スキットのテーマ決めから完成まで、先生の的確なアドバイスもあって「100点満点」の発表ができました。発表は最初緊張しましたが、身振り手振りを加えていたら、どんどんテンションが上がってきて、楽しく発表することができました!
(加藤 寛大 くん・中2)

先生の出身国「ジャマイカ」の話が、とても興味深くおもしろかったです。イングリッシュキャンプが始まったときは、正直苦手意識が強かったのですが、先生の指導やサポートがあり、スキットの発表では自信をもって行うことができました。先生に感謝です!英語もがんばって得意教科にしたいです。
(新島 弘太 くん・中2)

一番印象に残っているのは、3日目の学校間交流です。コミュニケーションに自信がなかったのですが、実際に行ったら、ちゃんとコミュニケーションがとれ、意思の疎通もできました。3学期には学期留学でニュージーランドに行きますが、その自信にもなりました。
(海野 圭一朗 くん・中3)

シンガポールでのグループ別行動が思い出深いです。出発前の計画ではいろいろなところに行きたくて、計画を立てるのに苦労しました。最終的には、マーライオン公園、マーライオンタワーと、電車を乗り継いで行く計画を立てました。当日は計画どおりに実行できてうれしかったです。
(田ヶ谷 花恋 さん・中3)

マレーシアでの学校間交流が良かったです。最初はあまりコミュニケーションがとれなかったのですが、勇気を出して話しかけてみると、意外と通じてうれしくなりました。はじめからもっと積極的には話せば良かった、というのが反省点です。マレーシアの村を訪れたホームビジットでは、英語が通じなくて、思いっきり焦りました。でも、身振り手振りでのコミュニケーションも楽しかったです。
(岩田 雄輝 くん・中3)

日本の昔の遊びなどを通じた同世代との交流が魅力的でした。思ったより英語で意思疎通ができたことがうれしかったです。この交流をとおして感じたことは、文法も大切だけれども、単語を知らないと会話にならないということです。単語数不足を痛感したので、修学旅行後、単語の本を購入しました。ちょうど夏休みだったので、1週間分のノルマを決め、単語を覚えている最中です。
(川本 実果 さん・中3)

3年間で成長した中3生 ~取材を終えて

開校当時の2年前、同校にはまだあどけない顔の中1生しかいませんでした。2年ぶりに訪れた同校で、当時中1だった現中3生の話を聞き、目頭が熱くなりました。身体の成長はもちろんですが、「中1、中2がいて、全学年揃ったのがうれしい」と、後輩ができたことによる上級生としての自覚が、1期生としての誇りと相まって、中3生をより大人に、心身ともに大きく成長させたのかもしれません。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

東京成徳大学深谷中学校
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〒366-0810 埼玉県深谷市宿根559
☎ 048-571-1303
最寄駅/JR湘南新宿ライン(高崎線)「深谷駅」徒歩25分、スクールバス7分。秩父鉄道「行田市駅」、JR・東武東上線・秩父鉄道「寄居駅」、東武東上線「森林公園駅」からもスクールバスあり。