私学探検隊

社会で必要な力を授業の学びの中で養う

6年間一貫教育の中で培うグローバル時代に必要な力

中学高校で身につけるのは、勉強による知識だけではありません。グローバル時代をたくましく生きる力も重要な要素。その土台に欠かせないのが「思考力」「判断力」「表現力」です。湘南学園では、その能力を育むために独自の教育改革を推進。それが「湘南学園ESD(持続可能な開発のための教育)」です。
今回取材したのは中学3年生の理科と高校2年生の社会のアクティブラーニングを取り入れた授業。一般的な授業はどうしても生徒が受け身になりがちです。そこで、生徒たちの発達段階に合わせ、主体的に授業に取り組める工夫を行っていきます。自分の意見を積極的に発表したり、グループでまとめて発表したり、活気ある授業で学びを深めていきます。こうした日常の6年間一貫教育という学習環境のなかで、生徒たちは「課題発見・解決への思考力と行動力」「リーダーシップの向上」「コミュニケーションやプレゼンテーション能力」など、社会をたくましく生きる力を身につけていきます。

湘南学園のアクティブラーニング

理科 協力し合って理解を深めていく

先生が教室内を回って様子をチェック

先生が教室内を回って様子をチェック。フォローも欠かしません。

先生からのレクチャーを受けた後、5つの設問をクラスメイトに説明していくという内容。「自分が理解したことを説明したり、他人の説明を聞いたりすることで学びを深めます。生徒同士が説明し合うことで、先生とは違ういろいろな説明の仕方があることに、生徒自らが気づきます。同時に、課題をクリアするにはクラスメイトとの協力が必要。協力し合って理解に繋げるというプロセスを授業の中で体験させています」と理科の松井友里先生。こうした授業の中で、「全員が課題を成し遂げるために、終わっていない人を気にかけたり、思いやることも自然と身についていきます」。この授業では、受け身の授業にはない、お互いに協力し合う姿と、生徒たちの積極的な姿勢が見られました。

社会科 身近なものに置き換えて学ぶ

テーマは「財政」。生活に直結する問題でありながら実はよく理解していないテーマを、生徒会予算の見直しから考えていきます。生徒にとって身近で関心を持ちやすい生徒会予算について、全員で疑問点を共有した後、使い道が妥当かどうか、変更するならどうすべきかをグループごとに話し合い、再び全体で意見を交換します。「自分の払った生徒会費がどのように使用されているかをじっくり考えることは、『自分たちの納めている税金は適切に使用されているのか』を考える準備になる」と社会科の清水直哉先生。「身近な問題だからこそ、『もっとこういう予算にすべきだ』という多様な意見が生徒から出てくる。与えられた結論や答えを受け入れるのではなく、より良いものを模索する力を養うことで、生徒の主権者意識を育んでいきたい」。活気のある授業がその言葉を裏付けています。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

湘南学園中学校
[学校HP]http://www.shogak.ac.jp/highschool/
〒251-8505 神奈川県藤沢市鵠沼松が岡3-4-27
☎ 0466-23-6611
最寄駅/江ノ島電鉄線「鵠沼駅」・小田急江ノ島線「鵠沼海岸駅」徒歩8分。