私学探検隊

2017年に導入される新しいタイプの入試に注目!

生徒自らがアウトプットすることで学びを深める「グローバルアーツ教育」。その核となるのは、「語ることばをもつ人を育てる」ことです。2017年に登場する「日本語表現力入試」と「英語表現力入試」は、そんな女子聖学院の教育を具現化しています。

◆日本語表現力入試

国語の授業と「日本語表現力入試」について伺ったのは、中1の学年主任で国語科の筑田周一先生です。
 「本校はキリスト教主義の学校です。新訳聖書に『初めに言葉があった』という聖句が出てきますが、言葉というものは神様から与えられたもの。言葉をいかに大切に豊かに使うことができるか。国語科としてはそのことを大切に、授業を行っています」(筑田先生)
たとえば、中1では「語彙」を増やすため、「似て非なるもの」という授業で、似てはいるが、意味が異なる言葉を調べ、発表します。中3のディベートの授業では自らの考えを深め、他人の意見にも耳を傾けることを学び、相手に訴えかける文章を書くことを習得していきます。
さて、日本語表現力入試では「聞き取りテスト」が行われますが、これはかつて同校の入試でも行われていたとか。
 「放送で文学の一節を流して、メモはとらせずに『この情景を答えよ』ということをたずねていました。これは入学後、きちんと人の話を聞けるかどうかを判断するためでした。ただ、来年の日本語表現力入試の聞き取りテストでは、メモが許可されています。伝統的な試験が形を変えて復活したのです」(筑田先生)
 また、「テーマに基づく作文」は3つのことばを使って作文をする、いわゆる「三題噺」です。同校では意図的に「書く」授業を多く行っています。「日本語表現力入試」は、率先して「書く楽しさ」を伝えられるような生徒にチャレンジしてほしいとのことです。

◆日本語表現力入試
試験の構成
聞き取りテスト
テーマに基づく作文
日本語による自己紹介
面接
◆英語表現力入試
試験の構成
英語リスニング
課題文暗誦
簡単な自己紹介
面接

 

中1の国際理解教育プログラム

中1の国際理解教育プログラム


◆英語表現力入試

「“違い”を認め、世界や他者を自分のことのように理解することが“グローバル”。その感性を学び、身につける原動力となるツールが“英語”だと考えています」と語るのは、国際教育委員会委員長で英語科の滝澤佳代子先生です。
同校では昨年度(2015年度)より、中1から高2まで、国際理解教育の必修プログラムが始まりました。英語はもちろん、英語でのプレゼンテーションなど、5年間を通じて国際理解を深め、その感性や表現力を磨いていきます。さらに、滝澤先生は「生徒には可能な限り海外体験をしてほしいと考えています。そして、海外を“五感”で感じてきてほしいと願っています」と言います。同校には「立教英国学院1年留学」や「オーストラリア名門私立女子校留学」など、4つの海外プログラムが用意されています。

ところで、「英語表現力入試」の「課題文暗誦」とは、どのようなものなのでしょうか。
 「課題の英文を暗誦していただきますが、単なる暗記ではなく、繰り返し練習し、英文を自分のものにする。そのうえで自分の言葉で話しているかどうか。『聴いている人の心を動かしたい』という内なる思いをもった生徒を見極めたいと思います」(滝澤先生)
さらに、「とにかく英語が好き」という受験生に受けてもらいたいとも。そして、「英語の授業や国際理解教育プログラムで、中心となって“ワクワクする”授業を率先してつくりだす、そんな存在になってほしいです」(滝澤先生)

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

女子聖学院中学校
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