私学探検隊

英語が自然に飛び交う環境で国際人として学ぶ 来年度からは「リベラルアーツ」もスタート

国際色豊かな環境で真のグローバル教育を

さまざまな言語やバックグラウンドを持つ生徒たちが共に学ぶことができる

さまざまな言語やバックグラウンドを持つ生徒たちが共に学ぶことができる

1940年、海外駐在員の帰国生のために創立された啓明学園。
「当時から世界中と交流する時代を見据えた教育をしてきました」と学園長の北原都美子先生は語ります。
生徒の3割以上は国際生と呼ばれる帰国生、二重国籍、外国籍。ホームルームは一般の生徒と一緒に過ごし、科目によっては授業は国際クラス、一般クラスに分けて授業を実施します。一般生にとっては、日常的に国際色豊かな友だちと触れ合うことで、英語力や多様なコミュニケーション力が自然と身に付く環境といえるでしょう。
学校としても、グローバル教育の基礎となる英語力の育成に注力。英語の授業は週6時間。中3までに約4割が英検準2級以上を取得し、中3では全員がTOEFL Juniorを受験します。入学時は英語が初めてという一般生でも、個人のペースに合わせた能力別クラスなので安心。英語に囲まれた学生生活を送るうちに、自然と英語に親しめます。
「本校の英語教師のスキルは非常に高く、全員が海外留学または在住の経験があり、発音もネイティブ並みです。そういった教員の質の高さが、生徒の英語への興味を高めています」(北原学園長)。

優れた英語力を育成し私立難関大学へ進学

授業以外にも、英語や世界にふれる多様なプログラムを展開。年2回、希望制で行う海外体験学習のほかに、世界の抱えるさまざま課題について考えるプログラムが数多く用意されています。英語で資料を読んだり、文章を作成、プレゼンテーションすることも。中高6年間でこのような経験を積むことで、読む、書く、聞く、話すに加えて思考力を兼ね備えた真の英語力を養います。
英語のレベルの高さは進学実績にも現れており、上智大学をはじめグローバル教育に強い私立難関校へ入学する生徒も多くいます。海外へ進学して、就職する卒業生も少なくなく、まさにグローバルに活躍する人材の宝庫です。
海外に目を向けるだけでなく、「日本を学ぶ」ことも大切にしています。3万坪の豊かな自然に囲まれた広大な敷地には、東京都指定文化財の三井家別邸・北泉寮や数寄屋造りの長屋門、日本庭園などの文化や歴史を感じさせる施設が点在。趣あふれる北泉寮は、茶道の授業などで実際に使われています。

私立上位大学進学実績(過去3年)

大学名 2015年度 2014年度 2013年度
合格 進学 合格 進学 合格 進学
早稲田大学 3 2 1 0 2 1
慶應義塾大学 3 2 3 2 2 1
上智大学 9 8 9 7 7 7
国際基督教大学 1 1 3 3 3 3
東京理科大学 1 1 1 0 2 2
学習院大学 6 5 2 2 2 2
明治大学 1 0 2 1 2 1
青山学院大学 4 4 4 2    
立教大学 3 3 5 4 6 2
中央大学 4 1 3 2 6 4
法政大学 10 6 6 4 3 1
合計 45 33 39 27 35 24
(卒業生) 101 104 105

 

2017年度から「リベラルアーツ」導入

同校では、来春、中学校から「リベラルアーツ」プログラムを導入。2014年度から文部科学省が指定するSGHA(スーパーグローバルハイスクール・アソシエイト指定校)として国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成に力をいれてきましたが、それらをさらに発展させていきます。リベラルアーツ導入を、北原学園長は次のように語ります。
「中3・高1は基礎学力を固める時期として幅広い教養を学び、将来の目標を見つけます。具体的には5教科を横断的にまたぐカリキュラムを作成。例えば英語で数学の授業を行うなどで、総合的な基礎学力を定着させます。高2からは本人の学びたい専門分野を考慮することで、希望の大学進学を可能に。将来の自己実現を目指します」
中学生は1学年60名と少人数できめ細やかに教育。国際人としての総合力はもちろん、思いやりや相互理解の心を持つ豊かな人間性を育んでいきます。

“世界をつなぐ”多様な教育プログラム

世界を体験する
◆日常生活で一般生と国際生が交わる
◆充実した留学制度
3カ月の短期留学制度(中3)、1年間の交換留学制度(高校)。
(オーストラリア2校、アメリカ1校、アイルランド2校の5つの姉妹校と交換留学)
◆中高6年間で最大10回の海外体験学習
中学2年生以上を対象に年2回の海外体験学習(1~2週間)。
(オーストラリア、ドイツ、アイルランド、アメリカ、カンボジアなど)

世界について学ぶ
◆6年間を通して取り組む「Peacemaker Project」
世界の諸問題について学び解決方法を探るプログラム。英語の資料を読んだり、ディスカッションを重ねたり、日英両方の言語で文章化して発表。
◆グローバル講演会
「身の回りのことから世界を考える」をテーマにした講演会。
◆国際理解の日
世界のさまざまな課題について自分たちの考えを発表。海外の専門家も招く学校行事。
◆選択授業「国際理解」
ワークショップを中心とする高3選択授業。世界の問題について学び、解決法を考え実際に行動する。
◆日本文化理解
日本の伝統文化の知識と素養を身に付ける。高3では「茶道」の選択科目も。
◆第2外国語
高2から中国語、コリア語、フランス語の選択が可能。

世界のために行動する
◆コンテスト出場
「英語でチャレンジ!ビジネスアイデアコンテスト」(2015年)では優勝、第3位を獲得し、シンガポールの世界大会へ出場。ほかにもさまざまなコンテストに出場。
◆“Stitches for Riches”(カンボジア裁縫プロジェクト)
カンボジアの貧困による未就学児童問題に協力。日本で布を集めて現地へ届け布製品を製作してもらう。完成した布製品を啓明祭などで販売。

 

帰国生のために創設された学園の歴史
1940年に三井家総本家11代目三井八郎右衛門の実弟・三井高維(たかすみ)が東京の赤坂台町にあった私邸を開放し、主に帰国生を対象とする小学校を開校。赤坂台町の校舎は空襲で焼失し、戦後は拝島で授業を再開して現在に至る。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

啓明学園中学校
[学校HP]http://www.keimei.ac.jp/jsh/
〒196-0002 東京都昭島市拝島町5-11-15 Tel.042-541-1003
最寄駅:JR・西武拝島線「拝島駅」から徒歩20分。
スクールバス:
「拝島駅」から6分、JR「八王子駅」から30分、京王線「京王八王子駅」から20分。
路線バス:JR「立川駅」から25分、「拝島駅」から10分、「啓明学園」下車。

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