私学探検隊

答えを導くプロセスを自分たちで 〝考える〟ことを繰り返し、理解へつなげる

教えてもらうだけでなく大切なのは「考える」こと

高校1年生の情報の授業。「配列のプログラム」で、先生から説明を受けたあと、各自でやり方を考えていく

高校1年生の情報の授業。「配列のプログラム」で、先生から説明を受けたあと、各自でやり方を考えていく

中学校の技術の時間では、木材や金属加工といったいわゆる技術の内容と、コンピューターの授業があります。サレジオ学院ではこの中学時代のコンピューターの時間を高校での情報の授業につなげています。
コンピューターの授業は中学2年生にスタート。「最近はスマートフォンやタブレットのせいか、パソコンのキーボードにほとんど触れたことがない生徒が意外と多い。ですから、最初はログインの仕方やパスワードの設定・変更の仕方と同時に、キーボードの指使いから教えていきます」と話すのはコンピューターの授業を担当する江刺宏恭先生。パソコン初心者向けの内容からスタートし、プログラムの基礎までを中学生の間に学びます。
これだけ日々進化している分野ですから、今の教科書の内容を学ぶだけでは将来的に変わってしまうことも出てきます。サレジオ学院の情報の授業ではプログラムを中心に、社会でも役立つ内容を意識して学習しています。「その中では〝答え〟はそれほど重要ではなく、大切なのはその答えをどう導き出すか〝やり方〟を自分たちで見つけ出すこと」と江刺先生。基本的な考え方や理論は教えつつ、それ以降は自分で考えることを習慣づけているといいます。

「考える」ことを繰り返し「やり方」を掴むようになる

受け身の授業ではわかったと思っても実はどうやってその答えにたどり着いたのか、自分だけで取り組んだ時にわからないことも。「自分の力で理解していくことは、コンピューターに限らず社会に出たら常に求められること。集大成である高校1年生では課題を決め、そのアプローチを考えるまでを自分で行います。データを活用し精査する力、技術を身につけることで作業効率を上げる。実践的な授業の中で社会でも使えるスキルを養います」。さらに年に1回、IT企業の人から最先端の情報を学ぶ集中講義も行い、実践的な学びにつなげています。

観察したものをどう表現するかデッサンから立体的再現へ

自分の目で見たものを自分で描き、創造する美術。中学3年生の授業ではせんべいの模刻を行います。「身近にあるもので、比較的簡単な丸を作ることがベースになっていますが、実は非常に丁寧な観察力が必要です」と美術の藤井俊彦先生は話します。授業では先生が実践してデッサンの様子を見せます。描くことが前提なので、より細かく、詳しく観察するようになるといいます。さらにそのデッサンを元に紙粘土で形を作り、色を塗って再現させます。
情報と美術。一見、相反する授業ですが、どちらも大切にしているのはプロセス。自分で考える・観察する、そしてそれを表現する、その過程にこそ、受験科目とは違う意義が含まれているのかもしれません。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

サレジオ学院中学校
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