私学探検隊

共学化2年目! ますます多様化する環境の中で、 法政大学の建学精神「自由と進歩」を学ぶ6年間

他者を尊重し、自らの考えを伝える力を養うために

新設された図書館は蔵書6万冊。自分の考えをまとめて他者へ伝える力を養う拠点となっています。

新設された図書館は蔵書6万冊。自分の考えをまとめて他者へ伝える力を養う拠点となっています。

法政大学付属の男子校として1939年に創立された「法政大学第二」は、昨年から中高ともに共学化となり、あわせて新校舎・施設を完成させるなどソフト、ハードともに新たな第一歩を踏み出しました。「本校では単に学力をつけるだけでなく、正解が用意されていない世の中での諸課題に対し、説得力をもって自分の考えを述べ、また立場の違う人の考えを理解し、共同して一つのよりよい答えを作っていくことを大切に考えています。そのため教科教育については『主体性、共同性、総合性』を意識したカリキュラムづくりに注力しています」と入試広報主任の上山勉先生は話します。
ソフトとハードの連携の中心となっているのが新設の図書館です。生徒たちが主体的に調べものをおこなえる情報センターの機能を備え、隣接するPCルームには、過去の新聞記事や百科事典を閲覧できるデータベースが完備されています。普段の授業や放課後の「調べ学習」などでも活用され、多い日では1日千人近く利用する日もあります。
また同校では、共学化とともに中1と中2の1クラスを30人以下とし、一人ひとりに目の行き届きやすい体制としました。英語・数学ではさらに半数に分けた授業をおこなうことで、基礎学力の向上を実現。毎朝20分間の「朝学習」では5教科の復習テストをおこない、自主的学習意欲の育成をサポートしています。テストのための勉強ではなく、1週間のサイクルで自分自身の勉強スタイルを確立する取り組みです。

生徒たちの民主的組織運営でプロセスを大切にする部活動

勉強と部活動の両立を推進しているのも同校の特徴です。昨年、共学化初年度の中1生徒は約94%が入部しました。運動部、文化部ともに多くの大会で優秀な成績を残すことができるのは、限られた時間のなかでもプロセスを重視し、結果を出せる生徒たちの豊かな主体性によるものです。「顧問は部活のリーダー層とは詳細に話し合いをおこないますが、部会などでは原則生徒が主体となってクラブ運営をおこないます。あくまでも生徒たちの民主的組織運営に委ねています」。そう語る上山先生は、自身が高校物理部の顧問を務め、2014年、16年と空き缶サイズの模擬人工衛星の機能を競う「缶サット甲子園」で同部を全国優勝へと導きました。

進むグローバル化に伴い、国際交流を重視した取り組みを

「民主的組織運営」と言えば、昨年誕生した「生徒たちによる国際交流委員会」もその一つ。AFS指定校の同校には毎年世界各国から短期・年間留学生がやってきますが、バディとなったり歓迎行事を企画したりするのが委員会メンバーです。
そのほか留学から帰国した生徒の報告会、インターネットを利用した海外の中高生との交流、文化祭を含めた各種イベントなどを生徒たちの手でおこなっています。活動の拠点となっている国際交流室には留学や異文化交流に関心のある中高生、留学生、同校の外国人講師らが集い、親交を深めています。
また同校の研修旅行の一つとして、中3の夏休みに3週間、ニュージーランドの姉妹校オレワカレッジへの短期留学があります。希望者は、出発前の事前学習から帰国後の報告書作成や発表までを一つのプロセスとして、精力的に取り組みます。
このようにして、同校は「自由と進歩」を建学の精神とする大学の学風を受け継ぎながら、中高一貫校だからこそできる豊かな人格形成に励んでいます。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

法政大学第二中学校
[学校HP]http://www.hosei2.ed.jp/
〒211-0031 神奈川県川崎市中原区木月大町6-1
Tel.044-711-4321

最寄駅/
東急東横線 目黒線「武蔵小杉駅」徒歩10分。JR南武線「武蔵小杉駅」徒歩12分。
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