私学探検隊

中3ニュージーランド研修で知る世界と自分

生徒のサインを逃さず新たな学びに挑戦し続ける

2016年に建学90周年を迎えた歴史ある実践学園。未来に向けた人材育成のために、新たな教育改革に取り組んでいる勢いと工夫とやる気に満ち溢れた学校です。土台となる基礎学力をしっかりつけると同時に、将来、グローバル社会で貢献できる人材を育成して行く教育を様々な形で実践しています。
「私たちは、生徒たちの研修についての活動の感想文をじっくり読み、普段の行動もよく見て、生徒たちのためになることや求めていることを実践していくことを大事にしてきました。その代表例が、中3全員が参加するニュージーランド研修です」と、話してくださった廣瀬享矢教頭先生。
1998年から交流を深め、2012年には正式に姉妹校提携をしたニュージーランドのマルボロ・ボーイズカレッジ、ガールズカレッジ。その2校に中3時は2週間語学研修に行きますが、生徒の帰国後の作文を機に、研修内容が大きく進化を遂げたそうです。
「滞在中もちろん英語は上達していくのですが、その中で生徒は大事なことに気づいていたのです。『言葉が分かるようになってきても、自分の国のことなど文化的な話を伝えることができなかった』という生徒の一文にドキッとしました。その後、グローバルとの対極にあるローカルを意識して中1で鎌倉、中2で京都・奈良への研修の充実をはかりました」
京都・奈良では、その土地や歴史についてきちんと外国人観光客に説明できるように学習を重ねた上で、現地で英語で実践をしています。

日本と世界の平和も学ぶ6年かけたグローバル教育

さらに、ステイ先などで第二次大戦中の日本とニュージーランドの関係を初めて知った生徒は驚き、大きな学びを得ました。平和学習の重要性を感じ、高2のハワイ研修旅行にもつながる位置付けとしての歴史教育も組み込みました。ハワイではパールハーバーを訪問し、異なる国の立場から平和について学び、国際理解を深めています。
「中3という多感で、まだ心身が確立しきっていない時期に行くからこそ、子どもたちの帰国後の成長は大きく、みんな顔つきも日々への姿勢もガラッと変わります。様々な事象に敏感になり、学ぶことへの目的意識も向上し、最終的には学力も大きく上がっています」と廣瀬先生。今夏も同行しました。
こうした海外研修のプログラムは豊富で、ニュージーランド、カナダ、ハワイ、オーストラリア、アメリカなどへの短期、中期、長期留学も選ぶことができます。
「我が校では、コミュニケーションデザイン教育の授業を毎週行っていますが、大事なのは、相手と賛成か反対かとディベートするのではなく、共感したり、話し合ったりして、生産的な答えを導けること。それが、これからのグローバル社会で必要な力だと思っています。それを育てられる授業やプログラムを、今後も生徒のサインを見逃さず、新しく作っていきたいと思っています」
中高6年間で、入学時より成績が伸びると評判の実践学園の秘密は、こうした生徒の探究心と自発性を高めるための、学校の絶え間無い挑戦にあるのかもしれません。

実践のグローバル教育

中1 鎌倉…全員参加

中2 京都・奈良…全員参加

中3 ニュージーランド語学研修…全員参加
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カナダ中期…希望者のみ
ニュージーランド中期 …希望者のみ

高校 ハワイ修学研修旅行 …全員参加
オーストラリア短期 …希望者のみ
アメリカ長期 …希望者のみ
カナダ中期 …希望者のみ
ニュージーランド中期・長期 …希望者のみ

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

実践学園中学校
[学校HP]http://www.jissengakuen-h.ed.jp/
〒164-0011 東京都中野区中央2-34-2
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