私学探検隊

1人1台の教材を使ったプログラミング授業自分で問題を解決していく力を身につける

「楽しく学ぶ」がテーマ自然と論理的思考が身につく

生徒たちは教え合うことで、自ら解決する

生徒たちは教え合うことで、自ら解決する。「できた!」という歓声がいたるところであがるなど活気あふれる雰囲気

近年のプログラミング教育への関心の高まりを受け、プログラミング授業をいち早く展開している相模女子大学中学部。今回は中学校1年生の授業に伺いました。
前期課程では、「教育版レゴmindstorms EV3」を使い、ロボットでさまざまな実験をしながらプログラミングの楽しさを学んだ生徒達。後期からは、日本で発売されたばかりの小型コンピュータボード「マイクロビット」を1人1台使用し、「変数」について学んでいます。
この日は距離センサーの値を測定し、ほかの人のマイクロビットに人が来たことを知らせるプログラムを作りました。これまで学習してきたコマンドの意味や、変数の計算法といった知識を使いながら、どのコマンドを組めば意図している動きをしてくれるのかを考えていきます。自分の考えていたように動かなくても、その原因をひとつずつ検証していくことで、分析する力を養います。
授業の最後には、行った内容をレポートにまとめます。文字化することで、自分の頭でプログラムを構成するという論理的な考え方を身につけるのです。
授業を担当する副校長の川原田康文先生に、授業のねらいを聞きました。「今回の授業では、どのマイクロビットにどれくらいの時間、信号を送ることができるのかを自分達で決めました。自分のアイデアや工夫が目に見える形で実現できるというプログラミングの楽しさを知ってほしいと思います」
川原田先生が授業で大切にしているのは、「遊びながら学ぶ」ことだと言います。熱中して取り組むうちに、自然と「うまくいかなくてもあきらめずに解決に向けて努力する姿勢」や「工夫を凝らしてオリジナルのものを生み出す創造力」がつくのだと語ります。
生徒達の感想では「難しいけど、その分課題をクリアするとうれしい」「ボードに文字や絵が表示されると思わず『できた!』と声をあげてしまう」などの感想があり、川原田先生のねらい通りに楽しんで取り組んでいることがわかります。

外部コンテストで入賞!

プログラミング授業の教材はこれだけではありません。ソフトバンクのロボット「Pepper」を動かすためのプログラムを学ぶ授業もあります。小学部と合わせて計7体のPepperを有する本校。昨年には、Pepperを使ったプログラミングと表現力を競う「World Robot Summit Trial Competition」に小学部~高等部の生徒ら3チームが出場し、小学生・中学生混成チームが3位入賞。「プログラミング教育に強い相模女子」のイメージを全国に示しました。チームのメンバーはその後、学内行事の受付業務をPepperにプログラミングするなど、積極的にPepperを活用しているそう。「プログラミング教育で、生徒達が自ら考え、答えを見つけていけるようになってほしいですね」と川原田先生。どんどん進化する授業にこれからも注目です。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

相模女子大学中学部
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