私学探検隊

一人ひとりが主役! 生徒が運営する体育祭で 生まれる学校全体の団結力

全校生徒でつくり上げる体育祭のすごさ

前日までの雨が嘘のような五月晴れの5月11日、全校生徒が楽しみにしている体育祭が行われました。聖ヨゼフ学園の体育祭は学年対抗。生徒全員が何らかの係として運営に参加するのも、同体育祭の特徴です。
「係には『総務』や『審判』『放送』『採点』などがあります。競技では学年が一致団結、運営では縦のつながりで協力し合い、まさに全校生徒一人ひとりの力が必要、全員が主役となる体育祭なのです」とは実行委員会顧問で体育科の大野恵先生。
実行委員は体育祭までの約1カ月半、放課後に集まって活動。時には昼休みに、ほかの生徒たちに競技の説明をすることも。さらに、本番前、「総練習」があります。総練習では進行と競技の問題点や課題をチェック。問題が出てきたら修正します。「全生徒、一生懸命に本気で取り組んでいます。総練習後の全体反省会では、意見をぶつけ合い、最終下校時刻を過ぎてしまうほどです」(大野先生)

高3の生徒のみなさんにインタビュー

高3の演技担当のみなさん。仲が良くて元気いっぱいでした!

高3の演技担当のみなさん。仲が良くて元気いっぱいでした!

午前中は「むかでチャン」(むかで競争)などの競技、午後は体育祭名物・学年演技(中2~高3)や、全学年対抗の綱引きにリレーが行われました。とくに学年演技はチームカラーのハチマキや小道具を用い、学年全員で創作ダンスを披露。この体育祭で最後となった高3の演技には6年間の思いが込められていて、多くの観客の涙を誘いました。また、学年対抗リレーは抜いたり抜かれたりの熱戦。1位を逃したチームが悔し涙を流すほどです。
学年対抗の体育祭ですが、学年が上だからといって必ずしも総合優勝するとは限りません。昨年は現高3が優勝、なんと現高3は高1の時にも優勝していて、今回は3連覇がかかっていました。しかし、今年の総合優勝は高2に。
実行委員長の桑野花音さん(高3)は「総合優勝は逃しましたが、リレーで1位になれたので悔しい気持ちは薄れました」と話してくれました。桑野さんはバスケ部の部長も兼任していて、体育祭の翌々日には高校最後になるかもしれない試合も控えていました。「私はバスケも体育祭も両立させたいと思い、どちらも続けました」(桑野さん)。体育祭で活躍する娘さんの姿を見ていた桑野さんのお母さんは、「体育祭の前、しばらく朝7時半には登校していました。小学校入学時はおとなしかった娘ですが、聖ヨゼフで過ごして、積極的になりました」と教えてくれました。
また、「じつは運動は苦手だった」と言いながらも6年間、実行委員を務めた高野瑞葵さん(高3)は、「人との接し方とあきらめない心を学びました」と話してくれました。
体育祭で重要な役割を果たす「審判」。誤審はできない厳しい「審判」で審判委員長を務めた並木つぐみさん(高3)は、「審判に失敗は許されません。私はパンフレットに書いてある競技のルールを音読して覚えました。また、リーダーとして自分が自信をもち、自分から動いていくことが大事だということを学びました」とのこと。
高3の演技担当の5人にも話を聞きました。「高2の11月ぐらいから準備を始めてきましたが、なかなか決まらなかったよね」「中1の文化祭で歌ったGReeeeNの『キセキ』を演技の中に入れたのですが、最初はテンポが合わなくて苦労しました」「もともと運動は苦手でしたが、ミュージカルとか演技を考えるのが好きで演技担当になりました」「一致団結することを学びました」「高3全員で最高の演技ができ、また、みんなそれぞれが可能性を秘めていることを実感しました」と、みなさん、目を輝かせて語ってくれました。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

聖ヨゼフ学園中学校
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