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2年目を迎えたアクティブ・ラーニング“AIL”。 学年の枠を超えて「新しい遊び」づくりに挑戦!

2018.11.07

2020年大学入試改革を見据えた新しい学習

教室で、図書室で、それぞれ課題に取り組む。また、時には教室を飛び出し、体育館やグラウンドへ行き、新しい遊びを試してみることも

教室で、図書室で、それぞれ課題に取り組む。また、時には教室を飛び出し、体育館やグラウンドへ行き、新しい遊びを試してみることも

2020年の大学入試改革を見据えて、本庄東高等学校附属で昨年(2017年)からスタートした「AIL」プログラム。「AIL」とは、「Advanced Interactive Learning(アドバンスド・インタラクティブ・ラーニング)」の略で、「教科・学年の枠を超えて対話型のまとめ学習をし、論理的思考力や表現力を養う」学習です。
昨年の第1回目のテーマは「エコ」でしたが、2回目となる今年(2018年)は、「昔の遊びから新しい遊びを考える」。このテーマ、じつは今年から始まった入試「総合Ⅰ」の出題とリンクしていて、「総合型入試」を受験した中1には馴染みのある題材でした。
AILは4月にスタート。まずはクラスごとに学年を縦割りにし、約10名のグループをつくります。そして木曜日の7時限目などを利用して、「昔の遊び」について調べ、その「昔の遊び」をもとに「新しい遊び」をつくり出し、内容を模造紙にまとめてポスターに。場合によっては新しい遊びに必要な道具も制作しました。

誰もが活躍できる、その理由とは?

これらの作業は中3をリーダーとしたグループで行われました。中1にとっては、初めての調べ学習になるので、中2や中3は中1に調べ学習の基礎を教えます。中3はリーダーとして、中1や中2が意見を言いやすい雰囲気づくりにも注意し、グループを引っ張っていきます。「AIL」の目標は、学年の枠を超えて協力し合い、学ぶこと。また「調べ学習」「話し合い」「表現」など、さまざまな学びの要素がある教科横断型学習です。話し合いの場面で、いつもはおとなしい生徒が画期的なアイデアを出したり、美術が得意な生徒は模造紙にまとめるときにそのセンスを発揮したりと、ふだんの授業では見られない個性を見せてくれる。このように生徒一人ひとりが活躍する場があるのも「AIL」の特徴です。
「ポスターは廊下に展示し、『論理性』『独自性』『知識』という観点から評価します。そして、1組から4組までクラスごとに最も評価の高かったものを優秀作として選びました。AILのおもしろい点は、必ずしもペーパーテストで成績優秀な生徒が高い評価を得るわけではないこと。一人ひとりの生徒がいろんな力を発揮し、あっと驚く成果をあげてくれるのです」(広報委員の千野美紀先生)

中1の渡邊こころさん、中2の谷口輝流くん、中3の金澤杏奈さんの3人に、「AIL」について聞いてみました。

──どんな「新しい遊び」をつくりましたか?
渡邊こころさん(中1) まず「昔の遊び」では「ブロック遊び」について調べました。そして、ブロック遊びをもとに、「FULL FANTASTI TOY」と名付けた新しいブロック遊びをつくりました。ブロックは安全なようにダンボールで作り、形は土台や棒状のものを作りました。遊び方は、まず土台用のブロックを2枚敷き、サイコロを振って出た目の数だけ棒を立てます。どれだけ高く積み上げるかもおもしろい遊びです。
谷口輝流くん(中2) 僕たちは「しりとり」をテーマにした「シリトラナイ(SHIRITORANAI)という遊びをつくりました。「シリトラナイ」はしりとりに連想ゲームを足したような遊びで、道具がなくても楽しめる手軽さを重視しました。
金澤杏奈さん(中3) 私たちは、迷路とすごろく、花札の要素を合わせた「世界一周旅行記」という遊びをつくりました。スタートとゴールが日本で、各国に到着したらクイズに答えたり、「星札」を使ったボーナスチャンスという難関なルールを設けたりしました。地球儀もクイズも、星札などの道具もすべて自分たちで考え、手作りしました。
──学年の枠を超えて取り組んだことはいかがでしたか?
谷口くん 3年生が班のメンバー全員が馴染めるように引っ張っていってくれました。来年は僕が3年生になるので、自分も先輩方のようにリーダーシップをとれるよう努めていきたいです。
渡邊さん 2年生、3年生の先輩方が温かく、困ったときには解決してくれるなど、頼もしかったです。
金澤さん ふだんは他の学年の子と同じことを学んだり、取り組んだりすることはないので、1年生と2年生の考え方には刺激を受けました。中1と中2の力が加わることで、斬新な発想が出てきて、よい遊びをつくることができました。
──この取り組みで意外な発見があったわけですね。
谷口くん 1年前、初めてAILに取り組んだとき、困っている人に手をさしのべている先輩を見て、自分もそういうふうに取り組めたらいいなと思いました。
渡邊さん クラスメイトの男子が、ダンボールを器用に切っていたのを見て、「こんな面があるんだ!」と思いました。
金澤さん 私もクラスメイトの男子ですが、ふだんはおとなしいのに、話し合いがなかなか進まなかったとき、「自分が盛り上げるんだ!」と率先してリーダーシップをとっていたのにはびっくりしました。
──金澤さんの班の「世界一周旅行記」は優秀賞を取ったそうですね。
金澤さん はい。優秀賞を取れたことはすごくうれしかったです。ただ、私一人の力ではありません。班のメンバー、みんなのおかげです。
──本日はみなさん、ありがとうございました。

「総合型」入試に注目

「いろいろな能力をもった生徒に入学してほしい」との思いから、2018年入試よりAILの要素を採り入れた「総合型」の入試を始めた同校。
「総合型」は第2回入試で実施。第2回入試では国・算の2科か、もしくは「総合型」が選択できるというもので、「総合型」には「総合Ⅰ・Ⅱ」があります。
今年の「総合Ⅰ」は、今年のAILのテーマにもなった「昔の遊び」についての長文を読んで、5つの問題に答えるというものでした。それぞれの問題は国・算・理・社の教科横断型で、なおかつ自分の考えをまとめるといった論述型の問題となっています。
また、「総合Ⅱ」は合唱コンクールについての学級会の会話を読み、「クラス全体で合唱コンクールを盛り上げていくにはどうしたらいいか」、自分の考えを自由に書くという記述式の問題でした。
生徒募集本部の佐藤昭彦先生は、「総合型」についてこう語ります。「今年初めて総合型を導入したのですが、志願者が64名と注目を集めました。採点方式はルーブリック式を導入し、それぞれの問題に沿って『題意に沿った解答か』『正しい知識によるものか』などの観点から加点方式で採点しました。また、『意欲』や『発想力』『表現力』なども評価のポイントとしましたが、とくに、大人の常識を覆す発想力をもった生徒が多く、採点しているほうとしても興味深く採点することができました」と話します。
「総合型」入試は2019年も実施予定。「『総合型』入試で入学した生徒に期待しています」と佐藤先生。
自分の力を試してみたいという受験生の方は、いまの自分を出し切るつもりでチャレンジしてみてはいかがでしょう。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

本庄東高等学校附属中学校
[学校HP]http://www.honjo-higashi.ed.jp/
〒367-0025 埼玉県本庄市西五十子大塚318 Tel.0495–27–6711
最寄駅/
スクールバス:JR湘南新宿ライン(高崎線)「岡部駅」から8分、森林公園、妻沼、藤岡、伊勢崎、籠原からあり。

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