私学探検隊

生徒たちの手でつくりあげる一大イベント自主性を育み、絆を深めた、体育大会

都会にありながら、4万㎡を超える広大なキャンパスを持つ、日本大学第二中学校。銀杏並木が見守る人工芝グラウンドを舞台に、10月、中学校の体育大会が開催されました。
当日は真夏のような暑い一日になりましたが、生徒たちは元気いっぱい。クラス単位で赤組と白組に分かれ、徒競走、クラス全員リレー、クラブ対抗リレー、全学年参加の女子の棒引きと男子の騎馬戦、そして、フィナーレの二中囃子など、さまざまな競技に汗を流しました。土曜日の開催ということもあり、生徒のご家族をはじめ、同高校の先輩たち、近隣のみなさん、受験生とその保護者の方々など大勢の観客が詰めかけ、生徒たちの頑張りを後押ししました。

今年の工夫は、得点発表をよりエキサイティングに

手づくり得点板で、大盛り上がりの勝敗発表。

手づくり得点板で、大盛り上がりの勝敗発表。

同校の体育大会の特徴を、担当教員の関野泰之先生(体育科)に聞きました。「本校の体育大会は、校訓のひとつ“自主協同”が最も発揮されるイベントです。すべて生徒たちが主体になって考えて動き、教員はそのサポート役に徹するのが伝統です。今年は例年以上に3年生が下級生を引っ張ってくれて、本校らしい良い大会になったと思います」
生徒主体の体育大会を中心的に支えたのが、各クラスから選出された実行委員と応援団です。生徒会長として実行委員長を務めたN.A.さんは「最初から全学年をまとめるのは大変なので、私たち3年生が率先して頑張ることで、下級生たちも自然に頑張るようになると考えました」と話します。また、今年度の工夫として、最後の得点発表を盛り上げるために、手づくりの得点板を作成し、実行委員のマイクパフォーマンスに合わせて、1ケタずつ得点を発表したところ、生徒も観客も手に汗握る大興奮。「狙い以上の効果」(N.A.さん)が得られました。

自分たちで考えて動く、難しさと面白さを実感

大成功に終わった体育大会ですが、すべてがうまくいったわけではありません。たとえば、白組の応援合戦の最中、音楽が途中で止まるアクシデントがありました。しかし、応援団が手拍子とアカペラで歌い始め、それに合わせてみんなも歌い出し、逆に大声援を受ける結果に。生徒たちの機転がピンチを成功へ導きました。
また、両軍の応援団長は、体育大会以降、下級生からよく声を掛けられるようになったそうで、学年を超えて生徒間の絆が深まりました。
生徒たちが協力しながら、自分たちで考え、準備し、手がけた体育大会。今回のさまざまな経験は、生徒たちに大きな自信と自覚をもたらしたのではないでしょうか。

体育大会を終えて

実行委員長 N.A.さん
「今回の体育大会は、生徒一人ひとりの頑張りが積み重なって、良い大会になったのだと思います。生徒主体とはいえ、学校では先生、自宅では家族の支えがあったからこそ、頑張ることができました。生徒、先生、家族、みんなで今年の体育大会を行うことができて、とても良かったです」
実行副委員長 H.R.さん
「これまで体育大会はただ参加するだけでしたが、今回は裏方を務めて、こういう人たちがいるからスムーズに物事が運ぶことを身をもって知ることができました。体育大会はクラス対抗の種目もたくさんあり、クラス全員で気持ちをひとつにして頑張ったことで、クラスの仲が以前にも増して良くなりました」
赤組 応援団長 M.K.くん
「騎馬戦では3人がかりでのしかかられましたが、なんとか最後まで耐えて、勝利に貢献できました。残念ながら総合成績で赤組は負けてしまいましたが、応援団の仲間は最後まで良い雰囲気で、みんな“このチームで良かった”と言ってくれて、団長になって良かったなと思いました」
白組 応援団長 K.R.くん
「大会前、白組応援団はまとまりがいまひとつで大変だったのですが、当日はひとつにまとまって良い応援ができました。そのことが白組勝利よりもうれしかったです。また、大会後、知らない下級生たちから“応援団長、カッコ良かったです”と言われ、ちょっと照れますが、うれしいです」

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

日本大学第二中学校
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