私学探検隊

「他者のために」自ら行動できるリーダーを育成する

創立時から受け継がれる精神と国際協力

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生徒からは、「国際機関への興味がうまれた」という感想が多く聞かれる

神を敬い他者に仕える「敬神奉仕」を建学の精神とする東洋英和女学院は、創立時から生徒の国際文化理解を育み、海外に視点を向けるさまざまな機会を提供しています。
今回はTEAM(Toyo Eiwa Activities for Myanmar)の顧問である英語科の家永和己先生にお話をうかがいました。TEAMとはミャンマーを題材として研究し、途上国に共通する問題や国際支援・国際協力のあり方について学ぶ有志団体です。
「週1回の定例会ではミャンマーや周辺諸国についての学習、休日には都内にあるミャンマー寺院の見学、ミャンマー料理を作るなどの活動をしています。毎年夏には高校生8名がミャンマーを訪れるスタディツアーに参加し、現地の様子を肌で感じ、政治や社会について学びを深め、帰国後その経験を他のメンバーと共有しています」
2019年夏休みには、高校生8名が10日間ミャンマーを訪問。寺院見学や現地の小学校や孤児院での交流、ミャンマーの各省庁で教育の現状や日本政府との関わりについて現職の大臣と話す機会もありました。ツアーには家永先生のほか、東洋英和女学院大学大学院客員教授であり、UNHCR駐日代表など難民問題に長年関わってきた滝澤三郎先生が引率。またこのツアーには東京大学や東洋英和女学院大学、東京女子大学などの学生も参加しており、国際協力に関心のある大学生とも交流を深めました。
「大学生と一緒だったからこそ、より多くのものに気づけたのかなと思います。例えば、ツアー中に行われる1分間スピーチでは、ひとりずつその日気付いたことを話すのですが、初め高校生は上手く話をまとめることが出来ませんでした。しかし、大学生の話し方や鋭い視点などを学び、ツアー後半では自分の気付きを上手くまとめられるようになりました」

外国人との関わりが日常にある「港区・六本木」という立地

東洋英和の向かいには国際文化会館があり、周囲には大使館が密集している。この六本木という土地柄を活かして、今年の中3総合学習では六本木周辺で、日本に来ている外国人に英語でインタビューを実施。日本に来て困ったことを質問して、解決策を考える取り組みを行いました。また、海外からの訪問者による国際交流の機会が多いのも同校の特徴。イギリス・アメリカ・カナダ・韓国・台湾など各地域から学校関係者や生徒が来校し、生徒たちは日常的に外国語や海外の文化に触れています。
「外国人との交流や海外での経験は、礼拝の時間に全校生徒に報告する機会があり、英和生全員に共有されます。そうすることで、海外研修やスタディツアーに積極的に参加しようという雰囲気が作られていると思います。生徒たちには机の上での勉強にとどまらず、いま世界で起きている問題に意識を向け、自分に何ができるかを考え行動できるようになってほしいですね」と家永先生。
カナダからの婦人宣教師が遠く太平洋を渡り、自らを神に捧げて異国の地、日本への伝道と女子教育のために創立した東洋英和女学院。創立から135年が経ったいまも、誰かのために心を尽くす精神を受け継ぎ、高い知性と品格を備えた女性を育てています。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

東洋英和女学院中学部
[学校HP]https://www.toyoeiwa.ac.jp/chu-ko/
〒106-8507 東京都港区六本木5-14-40 Tel.03-3583-0696
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