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困難な状況の時にこそ、教育基盤が 活きてくる。改めて「初志貫徹」を 掲げる、この強靭な教育姿勢

2020.07.27

中1から高3まで全60クラス、約2200名。GW明けの5月上旬、江戸取では実技教科も含めたすべての授業がオンラインで行われていました。どのような状況にあってもブレることのない渾身の教育について、校長の竹澤賢司先生に伺います。

社会性を確立する中高時代。人間力を磨き、タフな学力を身につける

昨年の「SDGsスタディツアー」にて。ベトナム・カンボジアでの体験で視野を広げていく

昨年の「SDGsスタディツアー」にて。ベトナム・カンボジアでの体験で視野を広げていく

学校創立(1978年)から42年間で東大335名、「高校医科コース」設立(1993年)から27年間で1565名の医学部合格者を輩出。このインパクトの強い数字を見て、どのような学校生活を想像するでしょうか。「授業が一番」を標榜するとおり、もちろん勉強には集中します。でも、勉強漬けではありません。そこには学びを楽しむ時間と空間を創出する先生方と、向上心を保ちながら授業に臨むことが「当たり前」ととらえる生徒たちの姿があるのです。
「規律ある進学校」として心力・学力・体力の三位一体の教育を展開する同校は、とくに道徳を基軸とする人間教育を大切にしていることも特徴です。「規律とは、人を思いやる心」「人格を磨いてこそ学力も磨かれる」「夢や志が人を育てる」「生徒の夢は学校の目標」など、校長が語る言葉はつねに具体的で、とてもわかりやすいもの。「学問とともに礼儀やマナーもきちんと身につける。我慢する力や継続する力なども自分の『型』として体得する。そういった、人としての基礎をしっかりつくるのが中高時代です」と。そして「学習においても、基礎・基本をしっかりと固めながらSDGsをテーマに世界の難題に取り組むなど、多様な学びを大切にしています。世界型人材を育成するためには、地球規模の問題に目を向け、グローバルな視点で物事をとらえて探究する力をつけないと、未知の状況に柔軟に対応できるタフな学力は身につきませんから」
これが、同校が涵養を目指す「江戸取版21世紀型スキル」です。そして、同校が貫いてきた教育姿勢が今、鮮やかに炙り出されています。

新型コロナ禍で自宅学習になっても、シラバス通りに授業を展開

新型コロナ禍の下、自宅学習を余儀なくされる児童・生徒たちに学力格差が生じることが懸念されるなか、江戸取では5月末現在、「非常事態の際には、とくに目前のゴールを強く意識することが重要になります。ですから、本校では6月1日から分散登校をして中旬には中間試験を実施する予定としており、オンライン授業もシラバス通りに進んでいます」
朝8時半。生徒たちは自宅で制服に着替えて、タブレット(またはPC)の前に着席。約10分間のホームルームに出席したあと、オンライン授業に臨みます。
しかも、授業は5教科だけではなく、体育も音楽も技術家庭科もオンラインで実施。例えば体育では、先生が教室で画面越しに声をかけながらさまざまなエクササイズを行いますが、たまたま通りかかった先生が飛び入りで参加したり、家庭ではお母さんも一緒になって汗を流したりしているのだとか。
そして、驚かされるのは1日の平均勉強時間です。中1でも、授業を含めてじつに7時間以上。
「今こそ、夢に向かって忍耐する力を育むチャンス。自分で学ぶ力をさらに磨く時です」と校長は言いますが、入学してすぐに自宅学習になった中1が実行できているということは、同校の教育方針に賛同して入学する生徒がいかに多いことか。また、どの教科も創意工夫を凝らした授業を展開していることの証ともいえます。江戸取の本領発揮です。
ちなみに、中1・2は全員がタブレットを所持していますが、それ以外の学年には家庭の通信環境の整備をお願いしなければなりませんでした。しかし、スムーズに行われたそうです。その間、先生方は指導体制を整えるため、動画を配信したり課題を出したりするなど工夫をする一方でオンライン授業のための研修を重ね、体制づくりを一気に進めました。そして、GW明けからオンライン授業を本格的にスタートさせたのです。
この家庭の通信環境の整備一つをとっても、保護者の方々の学校に対する信頼が見えてきます。「学力・心力・体力」を育成する三位一体の教育を支える背景には、「保護者・生徒・先生」の三位一体の強力な体制があるのだと改めて納得させられました。

ピンチをチャンスに変える力。
それは、「凡事徹底」の精神

「状況に合わせて、いかにでも対応できる力」は、一朝一夕にできるものではありません。校長は一昨年の創立40周年に際して「ようやく学校としての『型』ができてきたように思います」と語っていましたが、非常事にも歩を緩めることなく、新たな学びの形を生徒たちに速やかに提供できるのも、その「型」があるからなのかもしれません。そしてまた、生徒たちも「学びの型」を身につけているからこそ、体制変更にもすんなりと順応できるのでしょう。
主体性を育て、「伸びようとする芽を存分に伸ばす」教育の下、当たり前のことを当たり前にコツコツと積み重ねる「凡事徹底」の精神は先生方の、そして生徒たちの底力となっています。「このような非常時こそ、国家としても個人としても『品格』を問われます。人間力とは、人と人の関係性が要になりますが、人間力が劣化すれば社会の劣化を招きます。本校は『世界を築く礎となる人材の育成』を建学の精神とし、心豊かな21世紀のリーダーを育てたいと考えますが、これからも多様性に順応できるだけの人間力を育てるために、先を見通しながら何をすべきかを常に考えていこうと思います」
同校のスローガンは「世界に挑め」ですが、生徒が具体的に取り組むための指針として、今年は「初志貫徹」を掲げました。どのような時も夢や目標を忘れずに自己研鑽を続けていこう、という思いを込めて。

先輩方は、まさに奮闘中!
 同校の卒業生たちは世界中に散らばり、各界で力を発揮していますが、今は医科コースを卒業した先輩方の活躍ぶりが際立っています。
 現在、スタンフォード大学で免疫学を専門に博士研究員を務める先輩は、「新型コロナウイルス感染を理解するためのやさしい生物学」と題して、コロナウイルスについて専門用語をなるべく使わずにわかりやすく説明するYouTubeチャンネルを立ち上げ、日・英・中の3か国語で更新を続けています。また、長崎大学熱帯医学研究所で感染症対策が専門の医師として活躍する先輩は、長崎に停泊していたクルーズ船のクラスター対策の陣頭指揮を執りました。
 ほかにも、医師として患者を診察している方、役所の職員として対応に奔走している方など、新型コロナ関連でもたくさんの卒業生たちが奮闘しています。主体的にやるべきことに踏み出す姿勢を先輩方は見事に体現してくれています。

江戸取ダイジェスト・データ
■1978年、「心豊かなリーダーの育成」を教育理念に創立。■中学は「医科ジュニア」「東大ジュニア」「難関大ジュニア」、高校は「医科」「東大」「難関大」の各3コース制をとる。条件を満たせばコース変更も可能。■2014年に小学校を開校し、茨城県初の小中高12カ年一貫教育校に。2019年より、一貫生90名(新入生計300名)が入学し、中学入試の難度は高まっているが、人気を堅持。■創立40周年を超えて、「NEW江戸取」として学校改革を深化中。授業時間を50分から45分に短縮し、生み出された時間で放課後に選択制のアフタースクール(計9種157講座)を実施するなど、生徒の主体性の育成に注力。その他、「イベント教育」や「国際教育」なども充実し、海外研修先も希望進路に応じて多種多様。

新体育館SAKURA ARENAが竣工!
 創立40周年記念事業の最後を飾って、新体育館のSAKURA ARENAが4月に完成しました。
 1階には雨の日も練習できるピロティが、2階は武道場とダンス室、卓球場。ロビーには伐採された桜の木で作ったベンチが置かれています。そして3階はメインアリーナと客席(4階)。メインアリーナにある巨大スクリーンはオーディトリアム大ホールとライブ中継ができる仕組みに。どの階も広くて明るく、床はピカピカで、カラフルに引かれたラインが鮮やかです。訪れた日は休校中でシーンとしていましたが、SAKURA ARENAも生徒たちがやってきて活気に満ちる日を心待ちにしています。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

江戸川学園取手中学校
[学校HP]http://www.e-t.ed.jp/
〒302-0025 茨城県取手市西1-37-1 Tel.0297-74-8771
最寄駅/
JR常磐線・東京メトロ千代田線「取手駅」西口下車、徒歩25分(またはバス「江戸川学園・中央タウン行き」5分)

常総線「寺原駅」下車、徒歩20分
TX「守谷駅」下車、西口よりスクールバス20分(または守谷駅からの直通バス)

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