私学探検隊

スピーチを通じて自分を見つめ友人の発表から多くの価値観を学ぶ

作家の作品から自分の興味を知り表現することで考えを深める

発表に対する友人の感想から、自分で考えているだけでは気づかなかった視点を得ることも(中3)

発表に対する友人の感想から、自分で考えているだけでは気づかなかった視点を得ることも(中3)

国語科の授業では、文学作品の感想文や新聞記事の意見文などをクラスメイトの前で発表する機会が多くあります。また、授業で扱う文学作品は文庫本を使い、丸ごと読むことで作品への理解を深めます。
今回は国語科の谷川裕子先生、河本恵理子先生に、特徴的な授業の内容とそのねらいについて伺いました。
授業で扱う作家については予習をし、どんな人物かを自分なりにまとめてから作品に臨むことで、作家への理解を深めます。この際、司書教諭が文献の調べ方についてレクチャーを行い、主体的に調べる姿勢を育んでいきます。
また、1年生ではクラスを半数に分け、添削指導のもと、文章力を磨いていきます。入学後すぐの授業では自分の名前の由来について発表したり、詩をつくってグループで読み合うなど、お互いへの興味・関心を持ち、相手の考えを知る喜びを味わいます。

スピーチは自分がどういう人間か静かに考える時間

2年生は休校期間中、自分に関する事柄を一つ選び「私を語るモノ・コト」を書きました。思い出の品や習い事の賞状など様々で、なぜそれを語りたいと思うのか、理由を突き詰めていくことで自分と向き合い深く考えていきます。
昨年の3年生は「万華鏡の私」と題して様々に変化する自分、今まで気づかなかった新たな自分を見出し、自由に語っていました。
クラスメイトの発表を聞いたあとは、感想を言い合います。発表のポイントを押さえ、スピーチを聞き、簡潔に感想を述べることは、表現力の向上にもつながります。発表後は友だちからの指摘によって、気づかなかった新たな視点を知ることにつながるようです。
「スピーチの原稿を書くことは、あらためて自分自身を見つめ直すきっかけになります。人格を形成する大切な時期である中学生のうちは、とにかく考えたことを外に発表することが大切。思いを伝え、共感を得ることや、友人の考えから異なる視点に気づくことの楽しさを覚え、物怖じせずに意見を積極的に言えるようになってほしいですね」(谷川先生)
「2年生は休校中『アンネの日記』を読み、自分を失わないアンネの自己凝視の力と心の豊かさを受け止めコロナ禍中の自分と照らし「今」を懸命に見つめ考える力をつけてくれたと思います。人前で話す力を1年生から身につける。伝統的に培ってきたスピーチの力は大人になってから役にたつと卒業生は語ります」(河本先生)

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

日本女子大学附属中学校
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