私学探検隊

文系・理系問わず必要となる工学的アプローチで「新しい価値」を生み出せる人材を育成

先進的なデジタル教育で新しい価値を生む授業を

すべての普通教室から黒板を取り払い、パソコンとiPadをクラウドでつないだ授業を展開

すべての普通教室から黒板を取り払い、パソコンとiPadをクラウドでつないだ授業を展開

2016年に全教科でiPad ProとApple Pencilによる「デジタル手書き」を導入、2019年には全普通教室から黒板をなくした「黒板の無い教室」を実現するなど、先進的な教育デジタル化を推し進めてきた瀧野川女子学園。新型コロナウイルス対策でも、いち早く4月27日からオンラインで通常授業を開始。授業の質を保った学びの機会を提供し続けています。
テクノロジーを駆使した教育は、同校が目指す「新しい価値を創造できる人材育成」の大きな武器です。
「目指すのは、世の中にまだないサービスやものを創り出し、社会に新しい価値を提供できる力です。その価値をビジネスに結びつけられる “起業家精神”を養いたいと考えています」。そう語るのは、同校の山口龍介副校長です。

ゼロから価値を創り出す工学的アプローチ

そこで必要なのが、ゼロから世の中の役に立つ新しいものごとを試行錯誤してつくりあげる「工学的アプローチ」です。同校が力を入れる、「創造性教育」では、さまざまなプログラムを通して、工学的アプローチを身につけます。例えば、中1ではプログラミングを学び、中2ではそれを生かした「ロボットコンテスト」を。さらにアイデアを実現するプロセスを重視した「デザイン思考」を組み合わせて、価値をつくり出すトレーニングを重ねます。
その集大成が、高2の事業化実習です。チームで出資して「会社」を立ち上げ、新商品を開発し、まず学園祭で販売します。次にその収益で改良した商品を使って、ハワイ大学でチャリティバザーを行ないます。クラスメートと起業して事業をつくり、決算まで経験することで事業を成功させるためにどうすればいいのか、試行錯誤を重ねて新しい仕事をつくる力を習得します。
「価値を生み出すには、“こういうことをやってみたい”“こんなアプローチを世の中に働きかけたい”という動機が必要です。そういう動機が、いろいろな発想を生み、積極的な新しい価値をつくろうとする試行錯誤につながります」
そのために、他の教科の授業でも実践的なアプローチを軸に展開。教師はファシリテーターとして、生徒たちが新しい考えをつくりあげるのを支えます。
例えば、中3の社会で学ぶ日本の行政機構について。生徒はグループごとに各省庁に分かれ、各省庁の立場から新しい政策をつくり、模擬閣議に挑みます。実践的に提案をつくっていくことで、教科書の知識を吸収するだけではなく、社会に有用なものをつくる力を身につけます。

海外で求められるプラスαのある人材に

「学校生活のあらゆる場面で、このような工学的思考を養っています。日々新しいものごとをつくり出すことが求められている現代では、工学的思考は文系にも有用なスキルで、『価値を生む人』と『世の中』をつなぐ役割を果たせます。つまり、工学的思考は文系・理系問わず、誰もが習得することで成功へと近づくことができる考え方といえるでしょう」
こういった工学的思考や起業家精神は、日本だけでなく、世界中から求められています。
「海外で活躍するには英語は当然で、それにプラスαの能力が必要。今、世界中で必要とされているのは、高い専門能力に加えて、新しい価値を生み出せる人。中高6年間という貴重な時間を使って、価値を生むための思考の基礎をしっかりと身につけることは、将来、大きく役立つはずです」

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

瀧野川女子学園中学校
[学校HP]http://www.takinogawa.ed.jp/
〒114-0016 東京都北区上中里1-27-7 Tel.03-3910-6315
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JR京浜東北線「上中里駅」徒歩2分。メトロ南北線「西ケ原駅」徒歩8分。JR・メトロ南北線「駒込駅」、JR上野東京ライン宇都宮線高崎線「尾久駅」徒歩12分。

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