私学探検隊

よりクリエイティブで対話的な学びを目指したICT活用を

社会、経済、医療などあらゆる分野において欠かせなくなっているICT(情報通信技術)ですが、女子聖学院でもICT教育推進に近年取り組んできました。
今回のコロナ禍での休校もICTを使った学びを一気にレベルアップする機会にもなりました。
「休校後、毎朝学校で行われていた礼拝の動画配信がチャプレンや校長先生主導ですぐに始まりました。そして、主要5教科の毎日の授業動画配信もスタートし、課題も生徒がネット上で提出しています。動画だけでなく個別の双方向による質問対応ができるようにと、ビデオ通話を利用して数学の質問タイムを設ける試みも進めています」と数学科の川村先生。
学年単位でも、生徒たちと双方向でのコミュニケーションも大事にしています。中2の担任でもある英語科の大井先生は、個人面談も行いました。
「4月には生徒一人一人と各担任がビデオ通話で個人面談をしました。生徒会の会議をオンラインで行うなど、生徒も活用しているようです」

フューチャールームで授業が無限に広がる

普通教室での英語授業の様子。Keynoteを使い単語の意味をイラスト化、発表してクラスメイトと共有する。

普通教室での英語授業の様子。Keynoteを使い単語の意味をイラスト化、発表してクラスメイトと共有する。

女子聖学院では、このICT教育の象徴ともなる「フューチャールーム」という特別教室を昨秋にオープンしています。
教室の正面と壁面1面にプロジェクターが計4台、正面には2画面表示のできる電子黒板が設置されており、この電子黒板はホワイトボードとしても使用できるようになっています。広々とした床は芝生色の絨毯、机や椅子は可動式になり、定員36人分の通信可能なiPadも完備。デジタル、アナログを縦横無尽に行き来し、よりインタラクティブで創造的な活動ができる空間です。
「神を仰ぎ、人に仕う」のスクールモットーに基づく教育スローガン「Be a messenger」は、「語ることばをもつ人を育てる」という視点から来ています。まさに、ICTはそれを助けるツールの1つなのです。
「人の心を動かすスピーチとは何か」をテーマに優れたスピーチを見たり、アプリを活用してプレゼンを行った国語の授業や、英会話表現をiPadを使ったドラマ動画を自分たちで作成した英語の授業など、使い道は様々。そうした新たな取り組みを先生たちが創意工夫し、情報交換をしながらICT活用に取り組んできたことが、このコロナ禍でのオンライン授業に大きく活きました。
「オンラインになったことで、一人ひとりの生徒とより細かくやりとりしたり、気づくことも多くありました。今後リアルに戻ってもオンラインであっても、『ICTを使うことだけに満足せず、常に学びを進化させ続けよう』と教師どうし頑張っています」と広報担当の中井先生。
人とのつながりを大事にし、多くの先生で生徒を見ていく女子聖の良さが、どんな状況でも生徒たちを支え、学校生活を充実させています。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

女子聖学院中学校
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