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オンライン授業は自律学習を促す好機。
ICT 教育で新しい伝統を作り出す

2020.10.01

女子の伝統校から共学の三田国際学園となって6年目。新時代を生きる「世界標準」の教育を目指す三田国際の新しい学びが注目されています。コロナ禍の休校中にも、いち早く美術や体育を含む全教科でオンライン授業をスタートさせました。コロナ禍での取り組みや、学校改革のビジョンである“発想の自由人”を育てるために実践しているICT教育について、教頭の今井誠先生にお話しを伺いました。

論理的思考力を育む「世界標準」の教育

先生の問いかけに、生徒たちは学びの姿勢を忘れない。友達と 意見が違う時こそさらに学びを深め、解決を導き出そうとする。

先生の問いかけに、生徒たちは学びの姿勢を忘れない。友達と
意見が違う時こそさらに学びを深め、解決を導き出そうとする。

AI時代に活躍するための不可欠なスキルとは何か。持続可能な社会の一員となり、貢献できる人間となるために、「世界標準の教育を身につけさせることが重要であり、それを実行するのが私たちの役目だと考えています」と、今井先生は話します。
三田国際が考える世界標準の教育とは、国際共通語である実践的な「英語」、国籍や文化的背景が異なる相手とも意思疎通が図れる「コミュニケーション」、物事を論理的・科学的に考え理解できる「サイエンスリテラシー」、テクノロジーを理解し、新たな発想の源として使いこなせる「ICTリテラシー」、そして、それらの確かな知識とスキルに裏付けられた「考える力」。このように有機的に結びついた「5つの力」を伸ばすことで、論理的思考力を養う「世界標準」の教育を実践しています。
すべての教科で実践している「相互通行型授業」は、「君はどう思う?」と問いかけることから始まります。未知の問題に立ち向かい、試行錯誤しながら問題の本質を深く捉え、解決に導く論理的思考力が育まれる。「文系・理系を問わず、中高一貫6年間の教育プログラムによって、社会に貢献できる人材を育成しています」(今井先生)。
こうした理念を実現する必須アイテムとして、iPadの全員配布、学内のWi-Fi環境の完備を行いました。そうした学校改革の成果は、コロナ禍においても大いに発揮されました。

iPadを活用して実践する相互通行型授業と教科横断型授業

三田国際が教育の柱としている相互通行型授業は、「疑問→仮説→検証→結論」というプロセスを辿ります。まずは調べ学習などで考えた意見をグループディスカッションで深化させ、導き出した結論をプレゼンテーションによって教室全体で共有します。そこで自分の考えを再構築し、レポートにまとめます。こうやって知識の定着を図っていきます。
「こうした取り組みを一部の教科、授業だけではなく、すべての教科で継続的に実践しています。そのため、生徒たちは常に自分の頭で考えること、考えを発信することが求められます。このようなトレーニングを積み重ねることで論理的思考力を身につけ、コミュニケーションスキルや創造性、発想力が磨かれていくと考えています」(今井先生)。こうしたプロセスに、iPadは欠かせないツールです。
さらに、iPadに搭載されるさまざまなアプリを使いこなすことで、教科を横断した授業もさらに加速しています。たとえば、「社会×美術×英語」という複数の教科で共有するテーマを、iPadを使いながら学ぶ試みです。アプリを使い、他者と思考を共有し、さらに学びの記録を残します。
また、数学ではAI型教材「Qubena」を用いた授業も展開。生徒一人ひとりの得意・不得意を分析して選別した問題へ誘導するAI教材で、授業の効率化を図っています。iPadはクリエーションツールであり、学びを高めるパートナーなのです。
さらに、生徒たちで組織する「BUILD委員会」では、ICTを日々の学習に役立てる方法や学校や公共の場での使用ルール、モラルについて、生徒たち自身が問題提起をしながら運営しています。「BUILD」には、「築き上げる、形成する、将来を描く」という意味があります。「生徒たちのスキルはどんどん上がっていきますから、教員が学ぶこともあります」(今井先生)。同校の先進的な取り組みはAppleから評価され、「Apple Distinguished School(ADS)」に認定されています。

“発想の自由人”を目指す
三田国際で育つ新たな伝統

6年間のロードマップで育った新生三田国際の第1期生が、2021年3月に卒業します。相互通行型授業で成長し発想を作り上げてきた生徒たちは、自律した学習者に育っています。学びの成果をアウトプットするため、中高生のための学会「サイエンスキャスル」や「つくばScience Edge」「学生科学賞東京都大会」など校外の発表活動にも積極的に挑戦し、すでに多くの成果を残しています。「FSC Award 2019 」(※)で金賞を受賞した生徒はその功績から、FSCジャパンよりジュニアアンバサダーに任命されました。
卒業後の彼らが第一線で活躍するようになった時、「今の自分があるのは、ここで培った力のおかげと振り返ってもらえるような教育に怯まずチャレンジしていきたい」と今井先生。10年、20年先を見据え、“発想の自由人”の育成を目指す同学園の新しい伝統が生まれつつあります。
※FSC 森林資源を未来に残すための国際認証。

 オンライン授業 
生徒は自宅で事前学習のうえ、オンラインで授業に臨む

三田国際の取り組みは迅速でした。コロナ禍も主体的な学びを促す好機と捉え、授業体制の見直しに入りました。連絡ツールで朝夕2回のHRを毎日行い、生徒の集中力を切らさないように授業は45分から1コマ40分に。授業数は1日7コマから3コマに減らして、授業間に自宅学習を挟み、従来の対面授業と変わりない進捗状況が見込める「ムリなく継続できる体制」にシフト。4月中旬には早くも全教科でオンライン授業をスタートさせていました。
「課題を事前に配信し、教科書を読んだり調べる作業は自宅学習の時間に回し、教員はオンライン授業で補足してディスカッションを深めるというシステム」で、生徒たちも前向きに取り組んでいました。
また、予想外の発見もありました。地方や海外在住のゲストスピーカーを招いた講演会が実現したり、オンラインだからこそ可能になったことがあったのです。「時と場所を選ばない繋がりで学びが広がったことは、新しい取り組みに生かせると思います。同時に“(顔を合わせる)学校でなければできないことは何か”という根源的な課題に向き合う機会になりました」(今井先生)。

休校中のスケジュール体制
9:00~ 9:40
遠隔授業A
10:00~10:40
自宅学習
11:00~11:40
遠隔授業B
13:00~13:40
自宅学習
14:00~14:40
遠隔授業C
15:00~15:40
自宅学習

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

三田国際学園中学校
[学校HP]http://www.mita-is.ed.jp
〒158-0097 東京都世田谷区用賀2-16-1 Tel.03-3700-2183
最寄駅/
東急田園都市線「用賀駅」徒歩5分。小田急線「成城学園前駅」から東急バス「用賀」徒歩3分。

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