私学探検隊

自分の得意を発信できる人材を育てるプログラム

読解力や表現力が自然と身につく「コラムリーディング&スピーチ」
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立正大学付属立正中学校では、生徒たちが社会に出た時に必要とされる思考力・表現力を育成するため「R-プログラム」に取り組んでいます。その取り組みの一つに「コラムリーディング&スピーチ」があります。新聞記事などのコラムを要約し、自身の意見を書いて発表することで、読解力や表現力が自然と身につくように工夫されているオリジナルの教育プログラムです。毎朝のホームルームの時間に取り組んでおり、取り扱う新聞記事やコラムは毎日変わり、内容が難しいものは2日間かけて行います。
今回、入試広報室長・幸智子先生、中学3年生・神本真宏さん、本郷ほとりさんの3名に、「コラムリーディング&スピーチ」についてお話しを伺いました。

発信力(Speech)を養うプログラム
「直近では、『スマートフォンを学校に持ってきて良いか』というテーマに中学3年生が取り組みました。コラムを読んで賛成派と反対派にわかれ、相手の意見を推測し、相手が納得できる意見を200文字で書いて発表しなければなりません。高いスキルが求められますが、2年間で養ったスキルで、生徒は自分の意見を書いて発表することができます。相手に対して論理的に説明できるスキルを身につけることが最終ゴールです。「R-プログラム」は3つの“R”の力(Research・Read・Report)を養うことを目的に取り組んでいますが、「コラムリーディング&スピーチ」では、発信力(Speech)も養っていけるように取り組んでいます」(幸先生)

生徒が感じる成長と育成したい人材
「初めて取り組んだ時は、それまで新聞を読む機会があまり無かったので、難しいと感じました。知らない漢字や言葉を自分で調べているうちに、今では語彙力がついただけでなく、自分の意見を書くスキルも鍛えられたと思います」(神本さん)
さらに、生徒の探究心も育んでいます。
「国語で「哲学的思考」というテーマに取り組んだ時、「恥ずかしいとは何か」について考える機会がありました。難しいテーマでしたが、普段からコラムなどを読んで意見を考えているので、楽しく取り組むことができました。帰宅後も、家族に意見をもらいながら、自分の意見を考えました。こんなに自発的に考えるようになったことにびっくりしています」(本郷さん)
最後に、幸先生に育成したい生徒像についてお話を伺いました。
「自分の得意なことで、周りから頼られる人材です。一人ひとりが何かしら得意なことを持っています。得意なことを伸ばして、得意を発信していかなければ、自分の良さが見えてきません。発信力を育てていきたいです」
これからの社会を生き抜く子どもたちに必要な力が着実に育ってくれると感じました。

R-プログラムの取り組み内容

朝のSHRやLHRの時間を活用して取り組み、要約力や文章力、発信力などを養います。

■コラムリーディング
新聞の社説やコラムの切り抜きを5分で読み、5分で自分の意見を200字以内にまとめる

■スピーチ
朝のSHRやLHRで、書いた文章をクラスの前で発表(1・3分間)。聞き手はフィードバック

■ディスカッション・ディベート
LHRの時間にクラス内で社会的・時事的なテーマについてディスカッションやディベートを実施

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

立正大学付属立正中学校
[学校HP]https://www.rissho-hs.ac.jp/
〒143-8557 東京都大田区西馬込1-5-1 Tel.03-6303-7683

最寄駅/
都営浅草線「西馬込駅」徒歩5分。JR・東急池上線・都営浅草線「五反田駅」、JR「川崎駅」からバス「立正大学付属立正中高前」徒歩2分ほか。スクールバス:JRなど「大崎駅」から20分。

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