私学探検隊

未来志向型教育で広い世界に漕ぎ出す力を!論理的思考力を育む「言語技術」教育

現在、森村学園では、世界を切り拓く人財育成のために「未来志向型教育」を推進しています。予測不可能な未来で、自国、そして国際社会に貢献できる人財を育てる教育です。
その土台となるのが、2012年から行っている「言語技術」教育です。中1から中3まで、毎週2時間を使い、母語である日本語で分析や解釈をする力、論理的に説明する力、表現力などを養うために、「読む」「書く」「聞く」「話す」「考える」の、言葉の5機能を鍛錬します。
「欧米の学校教育では広く行われていますが、日本ではあまり実践されてきませんでした。言語技術の学びの中で『言葉の運用力』を学び、論理的思考をもとにして、議論や文章できちんと伝える力を養います。英語も、課題解決型のPBL授業も、母語できちんと分析や議論、論理的思考ができる基盤があってこそ。生徒たちの学びの大きな土台になっていくでしょう」と、入試広報部長の浅沼藍先生は話します。言語技術の授業を担当するのは国語科の先生ばかりではなく美術担当の浅沼先生をはじめ、理科や英語の先生もいます。ここで学んだ力は、教科を超えて広げていくことができるのです。

言語技術を身につける、多様なアプローチ

言語技術「再話」の授業風景

言語技術「再話」の授業風景

授業の一部をご紹介しましょう。
●「問答ゲーム」
世界に通用する「結論・根拠・まとめ」といった型に沿って発信する訓練です。瞬時に質問に答える力、分析的に発問する力を鍛えます。英語、及びパラグラフ構成の文章の土台にもなります。
●「再話」
読み聞かされた物語を再生する訓練です。先生が600~2000字の物語を2度読み、それを手元のメモと記憶を頼りに忠実に言語化します。物事を構造的に捉える力、重要な点をメモする力、物語を文章化する力、大量に記述する力、要約力が身につきます。
●「丸本」
本を1冊丸ごと分析します。年に3冊実施し、1冊につき6時間の授業を使って物語の構造、視点、設定、人物、葛藤、暗喩、主題などを、内容に即して議論しつつ分析。課題に対して論証文を記述します。今年度中1では『飛ぶ教室』や『海辺の王国』を扱い、登場人物やテーマの分析を行います。

グローバル社会で課題解決に貢献できる力を

言語技術を土台とした学びはSDGsなどのテーマについて調査し、グループワークで取り組む「課題解決型(PBL)授業」を始め、より実践的な「英語教育」へと広がります。さらに森村では「ICT環境」の整備にも力を入れています。現在中1から高2まで全員が2in1PCを持ち、授業はもちろんのこと日誌や先生との連絡まで日常的に活用しながら、情報リテラシーを高める教育をしっかり行っています。
2020年には「国際交流・多言語教育センター」も設置され、グローバル教育もさらに推進していきます。留学生の受け入れや海外研修などはコロナ禍でストップでも、毎月異なる国や地域について学ぶ「多文化月間」や様々な言語や文化に触れる放課後の「多文化・多言語講座」を開催。生徒たちも楽しみに参加しています。アメリカの高校の卒業資格が放課後や週末のオンライン学習で取得できる「US Dual Diploma Program」も開始。
学校にいながら世界に常に触れ、グローバルな社会で活躍する力をつけていく森村の生徒たち。日米貿易の先駆者である創立者、森村市左衛門先生が海を越えて道を切り拓いてきた精神が、今もそして未来も生徒たちに引き継がれています。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

森村学園中等部
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