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受け継がれてきた精神と実践に基づいた学びで将来に繋がる自分の核を

2021.11.02

日本の女子教育の先駆者といわれる下田歌子を校祖とし、120年余の伝統をもつ実践女子学園中学校。今年度から、実践女子大学文学部長、大学・短期大学学長、学園副理事長等を務めてきた、湯浅茂雄先生が校長として就任されました。長年、実践女子学園と歩んできた湯浅先生に、中学校高等学校での学びや生徒さんの印象についてお話しいただきました。

伝統により培われた素直で快活な生徒たち

校長に就任して感じたのは、どの生徒もすがすがしい心をもっていることです。みんな明るくて素直。わかりやすい部分では、生徒のご父母、学校説明会にいらしたご家族、業者さんなど、校内で外部の方にお会いすると必ず挨拶をします。これはとても大事なことですよね。誰かに促されるのではなく、挨拶すべき時に挨拶できるのは、きちんとけじめをつけられるということです。「中高生くらいのお嬢さんは恥ずかしがるのに、実践女子の生徒たちは気持ちよく挨拶をしてくれる。どのような教育をしているんですか?」と、質問を受けることがありますが、やはり伝統の力が大きいと思います。先生方も、生徒とすれ違う際は「おはよう」「こんにちは」「さようなら」と必ず声をかけますし、私も毎朝校門で挨拶を行っています。声をかけ合うのが当たり前の環境ですから、生徒の挨拶も自然と出てきますし、新入生も先輩であるお姉さん方の姿を見て見習ってくれるんです。

学校に安心感があるからのびのびと過ごせる

このように、本校の生徒たちは基本的な生活習慣がしっかりしていますが、まじめ一辺倒というわけではありません。大きな声で笑ったり、はしゃいだりする姿もよく見られ、学校生活を楽しんでいる様子がわかります。もちろん、小さな諍いは起きてしまうものですから、トラブルはゼロではありません。しかし、トラブルに関する指導は徹底していますので、その都度、先生が丁寧に対応しています。指導された生徒も、その時は素直に耳を傾けることができなくても、学年が上がったり、もしくは卒業後に「当時は反発したけど、今なら理解できます」と話してくれることがあるそうです。私も職員室で先生が生徒を指導する姿を目にしますが、表情や声のトーンからも生徒に対する愛情や支援の気持ちが伝わってきます。先生が真っ直ぐ接しているから、生徒に安心感が生まれます。安心感により生徒と学校の信頼関係が深まり、その関係は卒業後も続いていきます。毎冬、成人式を迎えた卒業生を招き「成人の会」を行っていますが、ほとんどの卒業生が本校へ帰ってきてくれます。それぞれの場所で自分の目標に向かって進む卒業生の姿は、在校生にとってのロールモデルにもなっています。

学校生活、学び、友人には自信があります

学校への安心感と信頼感は、生徒の積極性や主体性を引き出します。例えば、「こんなことをしてみない?」と学校が問いかけると、本校では何十人もの生徒が集まってくれます。今年度から発足した、生徒広報チーム“JJ BLOSSOM”にも60名もの生徒が手を挙げてくれ、見学にいらっしゃった保護者の方や受験生に一生懸命説明をしています。7月に予定していた受験生向けイベントの中止を決めた際には、「オンラインでやりましょう」と生徒たちが集まり、急遽オンライントークイベントを開催しました。私の欲目もあるかもしれませんが、本当にいい生徒たちです。
中学受験をお考えのご家庭では、のびのび過ごして欲しい、学びを含め多様な体験をして欲しい、そして良い友達を作って欲しいと思ってらっしゃいますよね。校長に就任して1年目ですが、この3つは任せてください、と自信をもって言えます。

校祖の志を受け継ぎながら時代にマッチした教育を展開

「綾錦 着て帰らずば 三国山 またふたたびは 越えじとぞ思ふ」。これは校祖である下田歌子先生が16歳の時、上京するにあたり詠んだ歌で、志を遂げなければ二度と故郷には戻らない、という決意の歌だと理解しています。この「若き乙女の高き志」が、本校の原点になっています。また、本学園を設立する際には、「揺籃を揺るがすの手は、以てよく天下を動かすことを得べし」とも言っています。揺籃とはゆりかごのことですから、ゆりかごを揺らす女性の手は、天下を動かすことができると。下田先生が生きた時代と比べ、今は男性も育児に積極的ですので現代的に解釈するなら、愛情に満ちた手で、社会を良い方向へ変えていこうということですね。この歌と言葉に込められた思いは、120年を過ぎた今も変わることはありません。伝統校として変わらない信念があり、“実践”という確固たる理念をもちながら教育を柔軟に進化させ、時代に対応する。これが本校の特長です。

連携した3つの教育で未来を生きる心と力を育成

【グローバル教育】身近に多くのネイティブの先生がいるため、学校生活の中でも違いを受容する心が育まれます。

【グローバル教育】身近に多くのネイティブの先生がいるため、学校生活の中でも違いを受容する心が育まれます。

教科教育に加え学びの柱となっているのが、「グローバル教育」「探究教育」「感性表現教育」です。本校のグローバル教育は、下田先生が日清戦争後、清の留学生を受け入れたことから始まり、現在は「地球市民として考え、行動できる女性を育成すること」を目的としています。国内外での異文化体験・英語研修に加え、中学3年より海外研修を実施。さらに、学校には国籍の異なる10名のネイティブの先生が在籍していますから、日常的に英語に親しめるだけでなく多様性教育にも繋がっています。
昨年度からは、今まで展開してきたESD(持続可能な開発のための教育)をさらにブラッシュアップさせ、「未来デザイン」というオリジナルの教科横断型の探究授業を始めました。未来デザインでは、身の回りにある正解のない問いについて、ICTや図書館を活用したり、仲間と対話をしながら考えを深め、協調していく力を培っていきます。大きな締めくくりとなる高校1年の選択制修学旅行では、今まで得た知識を基に現地で活動を行い、事後学習に繋げます。最初は人と違う意見を言うことや、前に出て話すことを恥ずかしがる生徒もいますが、徐々に人との違いを知り、認められるようになり、自分の考えを表現できるようになっていきます。表現に繋がる学びは、教科学習でも生きてきますし、進路選択や入試でも大いに役立ちます。
日本やその心を知る教育が感性表現教育です。日本の文化には相手を思いやり、その気持を表現する手法があります。専門の講師の方の指導や授業を通じて、他者の視点で考える力、そして自分自身を知る力を育みます。
協調や他者理解は、よりグローバルに変化する社会で必要不可欠なものです。そして、グローバルであることは自国の文化を理解し、自分のアイデンティティをもっていなければいけません。このように教育の三つの柱が相互に関わり合うことで、未来を生きる力を培っていきます。ただ、教育は同じでも生徒は一人ひとり異なります。本校にはさまざまな生徒がいますから、型にはめ込むのではなく、多様な学びと体験から自分の核となるものを見つけて欲しいと願っています。

学園としての中高大短連携で学びの幅がさらに広がる

併設大学の渋谷キャンパスが開設してから7年目。今までも中学校高等学校、大学・短期大学部と多くの連携を行ってきました。大学図書館の利用や科目等履修生制度、学生生徒の交流など、学園全体で計画してきたことが続々とかたちになっています。
また、長年取り組んできたESDの実績が認められ、渋谷区では初となる中高一貫校でのユネスコスクールの認定も間近になってきました。ユネスコスクールの加盟校になることで、国内外の学校との交流もより活発になるほか、各国の活動情報や教材の提供など、さまざまなメリットが期待できます。
120年余の伝統と未来の社会で活用できる実践力。これからも生徒が自分の個性と力を伸ばせるよう全力で支援し、応援してまいります。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

実践女子学園中学校
[学校HP]https://hs.jissen.ac.jp
〒150-0011 東京都渋谷区東1-1-11 Tel.03-3409-1771
最寄駅/
JRなど「渋谷駅」徒歩10分。メトロ銀座線千代田線半蔵門線「表参道駅」徒歩12分。
「渋谷駅」から都営バス「国学院大学前」。

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