私学探検隊

生徒一人ひとりが主役に。生徒主体の学校づくりに挑戦。

受験生の皆さんは国学院大学久我山にどのような印象を持っていますか。「きちんと青春」を合言葉に、生徒主体の教育が行われているものの、礼儀やマナーを重んじる校風から「厳しい学校」と感じている人も少なくないでしょう。今期、中学生徒会の会長を務める新田さんもその一人でしたが、今は「そこが久我山の良さでもある」と感じています。
「その良さを、例えば校則を見直したり、文化祭などの行事を楽しいものにしたりすることで、学内外の人にわかりやすく伝えたい、との思いから立候補しました」(新田さん)
同校の生徒会は、長い間、中学、高校、それぞれに活動していましたが、4年ほど前から高校生が中学生を巻き込む形で一緒に活動する機会を増やしてきました。今期は、その過渡期に生徒会役員となり、“教えて”もらう立場から“教える”立場に変わった明知くんたちが中心となって、これまで以上に中高の有機的な結びつきを深めながら、主体的に考え、動く風土を築いています。

逆境をチャンスに変える。それこそが久我山生らしさだ

明知くんの背中を押したのは、同校が誇る運動部の存在でした。
「時間、場所などの制約がある中で、クオリティーの高い活動をしている彼らの姿から、逆境をチャンスに変える力こそが久我山の持ち味なのでは? と考えて、僕らもできることから行動しようと考えました。その一つが海外に物品を寄付するグローバルスマイルプロジェクトで、高3生が個人的に行っていた活動をサポートしました」
また、以前から改善を求める声が多かった女子部の制定マフラーについては、風紀・美化委員会と協力してアンケートを実施。「ふさわしい色や素材、大きさ」を自分たちで考え、先生方との話し合いを経て、より使いやすいマフラーの使用を実現しました。
「それらの活動を通して培った力は、高校体育祭の開催に役立ちました。企画段階から生徒会役員生徒が積極的にかかわり、体育科の先生方と協議をしながら、安全面に留意した種目や参加人数を工夫しました。当日は、トランシーバーでやり取りをしながら運営をサポート。『声援ではなく拍手を』『応援席ではマスクの着用を』といった呼びかけにも、協力しようという雰囲気が自然に生まれ、胸が熱くなる場面もありました。みんなから『楽しかった』という声を聞けて安心しました」(明知くん)

新しい久我山を多くの人に感じ取ってもらえる文化祭にしたい

「グローバルスマイルプロジェクト」は学校内にある備品のなかでまだ十分に使える用品を海外に送る取り組みです。自筆のメッセージを添えて、JICAを通して、マレーシア、ザンビア、南スーダン共和国に届けました。

「グローバルスマイルプロジェクト」は学校内にある備品のなかでまだ十分に使える用品を海外に送る取り組みです。自筆のメッセージを添えて、JICAを通して、マレーシア、ザンビア、南スーダン共和国に届けました。

地道な活動が実り、生徒会活動が学校全体に浸透しつつある中で、今期の集大成として取り組んでいるのが久我山祭です。動画で「生徒一人ひとりが主役になれる文化祭にしよう」と訴え、会議を重ねて、「コロナ対策部門」を立ち上げるなど前例にとらわれない発想で、安全かつ楽しい文化祭を目指して準備を進めています。
「みんなが楽しめる文化祭にしたいと思っています。みんなが楽しければ、久我山祭に来てくれた人も楽しいと思うから」(明知くん・新田さん)
「久我山祭を通して新しい久我山を感じ取ってほしい」と、学習と両立しながら日々準備にあたる彼らの熱い思いが、多くの受験生に届き、楽しい時間を共有できる場になることを願ってやみません。

別学校で中高男女が共働すると…。

「高校生から学び、物事をいろいろな角度から見て考える、ということができるようになってきました」(新田さん)/「高校生はかっこいいところを見せたい。中学生は先輩にくらいついていくぞ、という目に見えない力が働いて、会議がポジティブな方向に進みます」(明知くん)/「男子の先輩は熱意がすごい。先輩たちに『行くぞー』と背中を押されて、女子が緻密な作業でサポートする構図に、共存するとはこういうことかと感じています」(新田さん)/「先輩から受け継いだものを、後輩たちに引き継ぐことを意識して活動しています」(明知くん)

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

国学院大学久我山中学校
[学校HP]https://www.kugayama-h.ed.jp/
〒168-0082 東京都杉並区久我山1-9-1 Tel.03-3334-1151
最寄駅/
京王井の頭線「久我山駅」徒歩12分。京王線「千歳烏山駅」から関東バス「国学院前」。JR中央線 総武線「三鷹駅」から京王バス「御嶽神社」徒歩3分。

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