私学探検隊

中学から進路を見据えた医学クラスもあり! 充実した学校生活が過ごせる快適な学習環境

教員の質を高めるため生徒にアンケートも

世界で活躍できる医師を育てる医学クラス

世界で活躍できる医師を育てる医学クラス

埼玉栄中学校・高等学校は、学校法人佐藤栄(さとえ)学園グループ9校の中でも歴史のある学校です。系列には栄東中高などがあり、系列校とも連携し、質の高い教育を提供していることが特長です。同校の魅力について、校長の町田弦先生にお話を伺いました。「本校では以前は中学と高校の教育を分けて考え、教員の配置も変えていましたが、現在は6年間継続して同じ教員が担当するシステムとなり、より中高一貫のメリットを生かした体制となっています。中学入学時から医学クラス、難関大クラス、進学クラスに分かれ、それぞれ優秀な教員を配置しています。特に医学クラスでは栄東と連携し、ノウハウを取り入れ、中学生のうちから医学部受験を見据えたハイレベルな授業を展開しています」と町田先生。また、教員の質向上のために年に2回、研究授業月間を設けたり、生徒に教員一人ひとりの授業についてアンケートを書いてもらい、それを本人に開示したりするなどの取り組みも。このアンケートにより、「授業の声や板書の文字が小さい」などの意見があれば、先生方は改善をはかっています。同校には230人以上の教員が揃っており、手厚い指導ができることが特徴ですが、教員以外にもカウンセラーの先生が2名常駐して生徒の相談に乗るなど、専門性の高い職員を配置する工夫もしています。

中学から3クラスに分かれ、大学受験を見据えた学び
前述のように、同校では中学から大学受験を視野に入れ、医学クラス、難関大クラス、進学クラスの3種類のクラスに分かれて学びます。医学クラスは単に医学の道を志望するだけでなく、グローバルな視野とコミュニケーション力の育成に重点を置いたカリキュラムとなっています。学習だけでなく、医師に必要な「倫理観」、「使命感」、「責任感や的確な判断と行動力」、「指導力と協調性」などを養い、世界で活躍できる医師を目指します。難関大クラスは中学時代に基礎を固め、高校ではハイレベルな授業を展開し、難関大学への合格を目指すクラスです。高2までに高校のすべての課程を修了し、高3からは大学入試に向けた演習を行います。進学クラスは国公立大学、GMARCHなど多様な進路に対応するクラスです。早期に学習習慣を確立し、希望の進路に対応した学力を定着させます。「今年度はこの3クラス制となった1期生が高3となり、大学受験を迎えるので、実績がどのように変化するのか注目しています」と町田先生は話します。
卒業生は多彩な進路に進んでいますが、同校は日本大学の提携校となっているので、同大学への進学チャンスが広がっていることも特徴となっています。指定校推薦入学枠に加えて提携校推薦入学枠があり、日大付属校同様の基礎学力到達度テストを校内で受験し、各学部の条件を満たすことにより、提携校推薦入学試験の受験資格が得られます。さらに日大以外にも多数の大学から指定校推薦を受けているので、活用する生徒もいます。
「本校はJR西大宮駅から徒歩4分という駅近の環境を活かし、0時限目、7時限目の授業を選択したり、高校では10限目まで選択したりすることができ、生徒の主体的な学びを教員が全力でサポートしています。医学クラスについては、外部の講師とも提携し、校内に医学専門の予備校を設けるような形となっています。また、校内に朝から夜間まで営業する食堂とコンビニエンスストアを設け、夕食もとることができるので、食事の心配をせずに夜9時まで安心して自習や講習に励むことができます」(町田先生)

系列校と連携したICT環境でオンライン授業も快適に
昨年、新型コロナウイルス感染拡大による休校時にオンライン授業が開始された同校ですが、導入から現在に至るまで系列校とともにアイデアを出し合いながら推進してきました。「かつては系列校同士が切磋琢磨しながらお互いを高めていく関係でしたが、新型コロナウイルス感染拡大を機に学園全体で情報を共有し合い、長所を結集し合う関係へと変化。法人内に教育企画室という部署を設置し、教育全般やコロナ対策などについて各校が集まって話せるようになりました」と町田先生は話します。このような経緯でICT環境の整備を学校法人ぐるみでできるようになり、佐藤栄学園グループは埼玉県内でもいち早くICT教育が推進できています。体育、美術など副教科の授業もオンラインでできるようになり、より幅広く、きめ細かな指導が可能になりました。

勉学とスポーツの校舎を分け、勉強と部活の両立も実現
同校は東京ドーム14個分の広大なキャンパスを有し、のびのびとした学校生活を過ごすことができます。「現在の校舎は2016年に完成しましたが、学習中心の建物と体育や部活動で中心となって使う建物に分け、メリハリをつけています」と町田先生。同校の高校には保健体育科があり、運動部が非常に盛んです。体操部、バドミントン部、相撲部など全国大会常連の部も多数。数多くのオリンピアンやプロスポーツ選手を輩出しています。そのため、体育教員の専門性も高く、本格的に競技に取り組める施設も充実。それを体育の授業にも生かしています。「高校の体育は生徒自身が競技を選択することができます。中学も球技の中で選択ができるようにするなど、決められた授業をこなすだけではなく、さまざまな競技を選んで経験する機会があります。その経験が卒業後に生涯スポーツのきっかけとなることもあります」と町田先生。
また、同校は運動部のみならず、文化部も活発に活動しています。中学の総合探究部では、①プレゼンテーションやディベートコンテストへの挑戦。②企業を訪問し、社会を知る・社会に貢献する。③楽しみながらコミュニケーション能力を伸ばすという3つを柱に活動しています。今年3月、総合探究部に所属する当時中1の男子生徒3人が小中学校向けの全国プレゼンテーション大会「スタートアップJr.アワード2020」に出場。中学生の部で全国3位を受賞しました。「ソーシャルイノベーション」のテーマに対し、3人は当時話題になった「go toキャンペーン」をベースに自宅にいながらオンラインショッピングで地元商店街を救済するというアイデアを提案。発表は学校からパワーポイントを利用してオンラインで行いました。3人は難関大クラスに所属していますが、勉強と部活動を両立させるのみならず、キャリア教育にもつなげています。「総合探究部の顧問の小野孝寛先生(社会科)もそうですが、教員が生徒たちにいかにいい環境を与えてバックアップできるかが大切です。いい教員を育てれば、いい生徒が集まるし、双方の成長にもつながります」と町田先生は話します。
学習面以外でも同校は空調機能を整備してウイルス感染対策を万全に行い、中学では完全給食を実施するなど保護者が安心して子どもを送り出せる環境作りに余念がありません。ソフトとハード、両面からのサポートが同校の生徒を育てているようです。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

埼玉栄中学校
[学校HP]https://www.saitamasakae-h.ed.jp/junior/
〒331-0078 埼玉県さいたま市西区西大宮3-11-1 Tel.048-621-2121
最寄駅/
JR川越線「西大宮駅」徒歩4分。

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