私学探検隊

コロナ禍でICT教育が加速! 全教科のほか生徒会活動などもオンラインで実施

休校下でもすべてのカリキュラムを実施

生徒はオンラインを導入して自発的に学ぶようになったとか。また、ICT教育の生徒の満足度は93.3%と高い

生徒はオンラインを導入して自発的に学ぶようになったとか。また、ICT教育の生徒の満足度は93.3%と高い

『サンデー毎日』(10月3日号)の「首都圏オススメ私立中学ランキング」(*1)で、「オンライン授業で生徒・保護者から高評価を得た」の項目で4位にランクインした常総学院。さらにGoogle for Education事例校(モデル校)としてICT教育のノウハウを発信している同校。そのICT教育について紹介します。
2018年よりICT環境を整備してきた同校は、2019年に一人1台Chromebookを導入、学校生活全般で活用しています。導入理由を「セキュリティがしっかりしていて、起動が速く、キーボードの操作を学べるからです」と言うのは入試広報部の祐源愛先生。
Chromebookは入学後に配付。その際「スタートガイド」や「DEGITAL CITIZENSHIP」といったオリジナルの冊子を配り、使用時の注意を促します。また、中1の生徒に中2や中3の生徒が使い方を直接指導することも。前出の「首都圏オススメ私立中学ランキング」の「面倒見が良い」で2位にランキングしていることも納得です。
ところで、茨城県は今年、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言による独自の判断で9月1日から17日まで休校となりました。「しかし、ホームルームのほか主要5教科以外の保健体育や音楽などの授業もすべてオンラインで実施し、カリキュラムどおりの授業を行うことができました。保健体育の授業では保護者の方も一緒に身体を動かしていました」と入試広報部長の佐藤秀彰先生。
夏休みの特別補講や二者面談や生徒会活動などのミーティング、東大見学会もオンラインで行いました。
「二者面談の出席率はほぼ100%でした。東大見学会には約30名の東大生に参加してもらい、大学生活について聞いたり、学習相談にものってもらったりしました」(祐源先生)
授業にも先生の工夫が詰まっています。「英語は英単語などゲーム感覚で楽しくできるようにし、発音チェックなどは一人ひとりを見られるようにしました」(英語科主任の塚田恵美先生)

探究フィールド活動でもICTを活用

独自のプログラムに「探究フィールド活動」があり、ここでもICTは活用されています。「探究フィールド活動」とは、「医学」「科学」「人文」の3つのフィールドに分かれて課題を発見・調査し、仮説を立て、検証・考察。それを文化祭などで発表するプログラムで、課題発見力や解決力・プレゼン力・行動力を養うものです。
「本格的にスタートして2年目になります。2020年はSDGsと地域創生がテーマで、茨城県の政策とSDGsのつながりを学びました。コロナ禍でもICTを活用して取り組み、良い成果を得られました」(学校改革・学習指導部長の住谷聡先生)

ICT教育のモデル校としてノウハウを発信

多様で積極的な取り組みが認められ、2021年Google for Education事例校に認定されました。茨城県の中高一貫校では初めての認定です。
「本校も当初は試行錯誤の連続でした。導入する際の心理的なハードルを感じたこともあります。そのようなこともふまえ、モデル校として、私たちが経験してきたことをお伝えするようにしています」(塚田先生)
ICTは生徒と学校の学びに対するモテベーションをアップさせました。「今後も課題を見つけ、さらに良い環境づくりを推し進め、より良い活用法を探っていきたいですね」と口を揃える先生方。さらなる成長を遂げようとする常総学院のICT教育に今後も注目です。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

常総学院中学校
[学校HP]https://www.joso.ac.jp
〒300-0849 茨城県土浦市中村西根1010 Tel.029-842-0708
最寄駅/
JR常磐線「土浦駅」からバス「常総学院入口」徒歩5分。スクールバス:つくばエクスプレス「つくば駅」・JR常磐線「荒川沖駅」「坂東方面」「古河・常総方面」「石岡方面」「稲敷方面」ほかあり。

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