私学探検隊

広告代理店勤務の卒業生によるキャリア講座 「考働学」で学ぶ「働く」ということ

働くことについて学び、自身のキャリア設計を考える

ペーパータワーを協働作業で積み上げる

ペーパータワーを協働作業で積み上げる

関東学院中学校高等学校では、希望制の特別課外授業を実施。生徒たちが普段の授業とは違った知識、教養を養う機会を設けています。今年度開講した「考働学」もそのひとつ。同校卒業生で広告代理店に勤務しながら、生涯学習支援サービス「たら×れば」を運営する清水徹也さんを講師に迎え、中3から高3の生徒を対象に、土曜日の午後に授業を行っています。「考働学」とは読んで字のごとく「働く」ことについて考えるという意味のオリジナルの授業カリキュラムで、中高や大学などを対象にキャリア設計支援を目的とした授業を実施しています。「現在は職業が多様化し、選択肢が増えたことから子どもたちの職業に対するイメージも曖昧になっています。そういう状況の中で少しでも働くことの意味や職業について知ってもらえたら」と語る清水さん。清水さんは大学時代に塾講師として生徒から将来や進路に関する相談を受け、「こういった機会が学校教育には必要である」と感じ、教育現場に少しでも携わりたいという思いを強くしたといいます。「先生方を外部から支える伴走者のつもりでこの活動に取り組んでいます」と話してくれました。

学校の環境に合わせた授業カリキュラムを提供
考働学の授業では進学や就職など将来について具体的なイメージを持ち、社会人になっても役立つ傾聴力やコミュニケーション力を身につけるためにさまざまなコンテンツを体験します。これらのコンテンツを通じて、生徒たちは働くことについて学び、自身のキャリア設計について考えます。前期はワークショップなどを通じてコミュニケーション、プレゼンテーション、ビジネスについてなど基礎的なことを学び、後期にはSDGsなど社会で起こっているホットトピックを取り上げ、地域や企業と連携した授業やビジネスコンテスト出場も。1年間の学びを通して、「働く」ということに対して具体的なイメージを持ち、幅広い視野を養うことができます。取材日はペーパータワーをどこまで高く積み上げられるかを工夫して競ったり、オリジナルゲームで職業選択観を養うなど、遊びの要素も取り入れながら協働作業を行い、楽しみながら学んでいました。「これまでに複数の学校で授業を行ってきましたが、先生方の要望に応じて少しずつ方法を変えるなど、それぞれの学校に合わせて授業を進めています。さまざまな職業について知ってもらうために、関東学院で6年間一緒に学んだ卒業生にも来てもらうことを考えています。先生方や生徒たちと一緒に授業を作っていきたいですね」と清水さんは話します。「考働学」の授業の今後の展開が楽しみです。

中国語、韓国語、茶道、華道も学びの幅を広げる特別課外授業
同校の特別課外授業は、このほかにも希望制で中国語、韓国語、茶道、華道があり、普段の授業とはまた違った学びの幅を広げることができます。また、部活動も盛んで選択肢が多いことから、生徒たちは学校内で自分の好きなことを見つけて、それぞれが真剣に取り組んでいます。この経験はきっと卒業後の人生にも役立つことでしょう。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

関東学院中学校
[学校HP]https://www.kantogakuin.ed.jp
〒232-0002 神奈川県横浜市南区三春台4 Tel.045-231-1001
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京急本線「黄金町駅」徒歩5分。市営地下鉄BL「阪東橋駅」徒歩8分。

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