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真の学びを得るために「学校を飛び立て!」新校長インタビュー

2022.07.22

1937年の開校以来、文武両道の名門校として数々の人材を輩出してきた市川学園。建学精神である「第三教育」は、推進するリベラルアーツの考えとも一致しています。生徒が多くの学びの機会を得られる学園の現在とこれからとは?

市川中学校で歩んだ半世紀 新校長が感じる学校の変化

「第三教育センター」と呼ばれる図書館は学習の情報拠点。12万冊以上の蔵書を備え、読書を通じて自身の興味と学びの幅を広げています

「第三教育センター」と呼ばれる図書館は学習の情報拠点。12万冊以上の蔵書を備え、読書を通じて自身の興味と学びの幅を広げています

市川学園の教員となって40年、市川中学校に入学して50年の節目に校長として就任した及川先生。長年、入試広報に携わりながら、副校長を務めてきました。まさに市川学園の変化を肌で感じてきました。
「この50年で生徒の気質自体は大きく変わっていません。のびのびと過ごしたい、部活を一生懸命やりたい、という子が多い印象です。男子校から共学になってからは、生徒の学校に対する思い入れが強くなり、ひとつひとつの行事や活動をより楽しむようになったと思います。今は生徒たちが学内だけでなく学外へと活動の幅を広げています」と及川先生。
リベラルアーツを学校の指導の基本とする市川学園。学内での新しい試みや、学外活動が活発に行われているため、生徒間で「何かやってみよう」という雰囲気ができあがっています。及川先生が生徒に伝えているメッセージは「とことん考えろ」。考える土壌がここには整っているのです。

スムーズに基礎から発展へ 学びの3ステージ制で力をつける
市川学園では、6年間を3つのステージに切り分け、それぞれで特色ある教育を行っています。ICT教育に力を入れるものの、第一ステージの中学1、2年ではタブレット端末を持ちません。「はじめの2年間は学習習慣と、自分で考える習慣を身につけます。ネットで安易に調べると、情報が“点”で終わってしまうのです。 “情報はにじんでいる、点ではない”と教えています」。たとえば月に一度数学、英語の小テストを行うことで自宅学習のペースを作り、取りこぼさないよう補習をすること、メモ帳を使って、朝は担任の先生の話を書き、帰りは今日あったこと書き、家でやるべきことを書いて1日三回メモを開くよう指導することなどです。この時期に手で書く行為を大事にするには理由があります。「辞書で調べれば、見たことのない言葉が出てくる。図書館で背表紙を見ていたら、思わぬ発見がある。にじんでいる周囲の情報に気づき、自分で調べて書いて考える習慣をつけることがまず第一のステージなのです」。
第二ステージの中3、高1になると、教師は各自の端末の掲示板(Classi)にコンテストやイベントの情報を頻繁にアップし、興味を持った生徒の活動をサポートします。「他流試合やコンテストに参加し、取り組むことで自分が将来やりたいことを考えるきっかけになります」。
そして最後の2年間は1、2ステージを踏まえて将来をしっかりと見据えて大学を目指す第三ステージです。
基礎学力という屋台骨をしっかりと固め、教養教育(リベラルアーツ)をする、そして未来へ向かうという3ステージ制が教育のベースとなっています。

さまざまな経験ができる他流試合 トビタテ!留学JAPAN
学校全体で推進しているのが、他流試合(課外活動)。コンテストに出たり、活動に参加することで、他人の評価を受けたり、深い学びを得たりと生徒が大きく成長します。とりわけ文部科学省が展開する「トビタテ!留学JAPAN」は、狭き門でありながら多くの生徒が留学を決めています。
「3月末にフィリピンへボランティアに行った生徒が、現地の人びとの幸福感や、ストリートチルドレンの奨学制度などについて目を輝かせて話してくれました。過去にはガーナに医療ボランティアに行った生徒が、国立群馬大学の医学部に、ケニアで経済格差の勉強をした生徒が、東大の経済学部に推薦で合格しました。他流試合は未来へのターニングポイントになり得ます。生徒には在学中でも卒業後でもいいので、外に出て自分を試してほしい。自分が何を学ぶべきかを知ってほしいと思っています」。
他流試合をした後は、「エバンジェリスト活動」で、経験してきたことを後輩に話す機会を設けて繋ぎます。出身小学校の総合学習の時間をもらって話してくる猛者も多いそう。

相手の気持ちの分かる人に 活動を通して得る「共感力」
「本校では課題をグループで話し合うことが標準なので、お互いの意見を恥ずかしがらずに言い、受け入れる風土があります。「議論」をして主張を通すことと、「対話」という互いを認め、高めあうコミュニケーションを通して、相手を知り「共感力」を身につけていきます」。
初の試みだった2021年の演劇祭では、生徒から「今までたくさんの知識をため込んで研ぎ澄ますことに意識を持っていたけれど、演劇は観に来た人を喜ばせなければいけない。人の気持ちになって、人を喜ばせることの意味を知った」という感想が出たそう。
「演劇祭は中3の生徒全員が役割を持って活動しました。専門家を招いて運営を学ぶ中で、共感力が磨かれました。ボランティア活動や研究会、発表会でもいい。人と繋がることで、人の気持ちを考えられる人になって欲しいと思います。蓄えたものは使わないと意味がないですから」。

ティーチングからコーチングへ 教員たちも日々成長している
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)が3期目を迎えた市川学園。SSHが推進力にもなり、教師の意識も大きく変わってきたそう。基本は日々の授業を充実させること。加えて、現在は答えのないものに柔軟に対応しなければならない時代でもあり、我々も様々な研修に参加して見聞を広め、スキルを磨いています。
「我々は教えたくて教員になっているので教えたいんです。ただこれからはティーチングからコーチングへと変化すべきと考えています。生徒を伸ばすためには教えたいのをぐっと我慢して“居る”をやる。もちろん質問が出たら答えますし、相談にはのりますが、生徒が主体になることで学習意欲と意識が変わります」。たとえば、難関大学に合格する生徒の学力が特出しているかというと、そうでもないそう。違いは思い入れの強さとチャレンジ精神。「東大を受ける」という自信もコーチングでついていきます。

色々な学校を見て、受験生自身が 行きたい学校を選んでほしい
「受験生の親御さんには、お子さんを信じて見守って欲しいと思います。自分がやらなければならないことをわかっていますし、“もっとがんばれ”と言われるのは、高校三年生でも落ち込むのを見てきていますから(笑)。学校は同じ偏差値帯でも校風や教育内容がそれぞれ違うので、本人が行く学校を選んでくれたらと思います」。
自分の目で見て、肌で感じた上で行きたい学校を目指すことが大切だと話す及川先生。まずは市川学園を訪れてみて、学校に通うイメージを膨らませてみてください。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

市川中学校
[学校HP]https://www.ichigaku.ac.jp/
〒272–0816 千葉県市川市本北方2–38–1 Tel.047–339–2681
最寄駅/
京成本線「鬼越駅」徒歩20分。JR総武線・都営新宿線「本八幡駅」、JR武蔵野線「市川大野駅」、JRなど「西船橋駅」〔直通バス(登下校時のみ)〕からバス「市川学園」「市川学園正門前」。

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