私学探検隊

「誰かの役に立ちたい」という思いをベースに 校内のICTを推進するICT委員会

「ICT夢コンテスト」で優良賞を受賞したことも
清泉女学院ではChromebookを生徒一人1台持ち、中1·中2のICT特別講座で基本ソフトの使い方やプログラミング的思考を、中3ではさらに応用的な内容を学んでいます。
ICT委員会はChromebookが初めて導入された2019年、当時の高1が有志で立ち上げた「チームICT」が原型で、翌20年には委員会に。同年、生徒主体の取り組みが評価され、ICT夢コンテスト(主催:一般社団法人 日本教育情報化振興会)で優良賞を受賞。現在、委員は中3から高2まで各学年8名、合計24名で活動中。ICT委員会について、委員長の宮川夏香さんと副委員長の岡本彩乃さん(ともに高2)、顧問の佐々尾優佳先生にお話を伺いました。

自主的に活動に参加し、自分たちで活動をつくる

ICT委員会は掛け持ちが可能。宮川さん(右)は化学部で会計担当。岡本さん(左)はESS部では部長、放送委員会では副委員長、選挙管理委員会では書記担当となんと4つも掛け持ち! 「やりたいことを支えてくれる先生と挑戦できる環境が整っている学校です」と岡本さん

ICT委員会は掛け持ちが可能。宮川さん(右)は化学部で会計担当。岡本さん(左)はESS部では部長、放送委員会では副委員長、選挙管理委員会では書記担当となんと4つも掛け持ち! 「やりたいことを支えてくれる先生と挑戦できる環境が整っている学校です」と岡本さん

――設立の経緯と活動内容を教えてください。
岡本さん Chromebookを初めて使った学年の先輩方の、生徒全員が使いこなせるようにしたい、という思いから設立したそうです。
佐々尾先生 操作が苦手な生徒に得意な生徒が教える。生徒同士教え合うことで良い効果を生みました。
宮川さん 私たちは先輩方が作った『Chromebookマニュアル』を改訂したり、『ICT便り』を作り、校内のICTの活用法や最新情報を発信したりしています。また、中1のために、Chromebookに校内地図や年間予定表を載せました。さらに、コロナ禍のいま、全校生徒が1か所に集まることはできないので、ミサや生徒総会などの動画を教室にライブ配信しています。
岡本さん アプリに関しては、学習に必要があるかないかを生徒目線で話し合って決めています。また、クラブ活動や委員会の活動日時や場所などの電子掲示板も作りました。
――いつ活動しているのですか?
宮川さん 不定期ですが月1回、20分間のランチミーティングとGoogle Classroom内でのやりとりで活動しています。委員会にはアプリのチェック班、掲示板の運用班、配信班、統括班という4つの班があるのですが、課題は持ち帰り、担当する班ごとに解決していきます。
岡本さん 顧問の先生が4人いるので、それぞれ班の担当の先生に相談しながら進めていきます。
――ICT委員会に入った理由を教えてください。
宮川さん Chromebookを使うことの魅力をより多くの生徒に知ってもらいたいと思いました。また、私は将来、法律に関わりたいと考えています。ネットに関する法律を学び、たとえば海賊版をなくす活動などをしたいと考えています。
岡本さん 私は将来システムエンジニアを目指しています。将来的にも大きな可能性を秘めているネットという媒体で何ができるか? その勉強ができると思い、入りました。
――最後にICT委員会としての今後の目標について教えてください。
宮川さん 体育祭や文化祭などの動画を、遠くに住んでいる祖父母など学校に来ることが難しい家族に向けて配信したいです。
岡本さん 「誰かのためにできることをしていきたい」という思いが活動のベースにあります。全校生徒がICTを通じて便利さを感じられるものを作っていきたいです。
――委員会の活動にもキリスト教精神が息づいていますね。ありがとうございました。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

清泉女学院中学校
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