私学探検隊

“4C教育”で未来に向けて共に発想・創造する学びを

地域の自治体と協働して作った防災ハンドブック

今回取材に答えてくれたA.O.さん、M.N.さん、照喜納先生。

今回取材に答えてくれたA.O.さん、M.N.さん、照喜納先生。

聖和学院では、学びには“わくわくする気持ち”が大切と考え、「Communication」(=国内外の方々との意見交換や意思の疎通)・「Consensus」(=ワークショップなどでの進行やリーダー役を担当)・「Collaboration」(=校内外の組織や団体などとの共同作業や制作)の3つの教育に力を入れてきました。一昨年の4月に立ち上がった「地域の防災・災害プロジェクト」の活動もその一つ。地元逗子で起きた災害事故をきっかけに、地域の防災・災害に関心を持った中3~高3(当時)までの有志15名が集まり、災害に詳しい専門家に話を聞いたり、日頃の備えや災害時の行動について意見を出し合い、全国に発信したりしました。こうした活動を見ていた地域の自治会防災担当者から「地域を守るには若い人達の視点が大事。一緒に地域の防災について考えて欲しい」と声がかかり、地域の防災マニュアルと防災ハンドブックを制作することに。まさに3つのCが体験できたのです。
プロジェクトメンバーのM.N.さんに、防災ハンドブックを作る上で、どんなことを意識したか聞いてみると、このように答えてくれました。「子どもからお年寄りまで家族みんな読んでもらえるようにと、もぐらとりすのキャラクターを起用したり、クイズを入れてみたりして、楽しい構成を心がけました。キャラクターは校内で募集をして決めました。図や表は自治会が提供してくださいました。こうしたデータを入れることで、より実感が湧きやすくなったと思います」。ハンドブックは今年2月に完成。「出来上がりを見たときは、とても嬉しかったです。自治会から『若い人達の意見が聞けて本当に良かった』と言っていただき、感謝状までいただきました」(M.N.さん)。

豊かな発想を生み出すクリエイティブスペースが完成!
聖和学院ではこうした活動をもっと広げ、未来に向けて共に発想・創造する学びを応援していきたいと、今年4月にコ・クリエイションラウンジをはじめとしたコミュニケーションスペース「Co-Creation Plaza」を完成させました。「Co-Creation」には、「いくつものアイデアを出し合う協働クリエイティブな視点」という意味が込められています。こうして、「Communication」「Consensus」「Collaboration」の3つの「C」に「Co-Creation」が加わり、聖和学院の「4C教育」が本格スタートしたのです。
早速、これらの場所を活用しているというA.O.さんは、こう感想を述べます。「部活のミーティングのときなどにクリエイションスペースを使っています。雲型の机は自由自在に組み合わせることができ、みんなと向かい合って話し合いができるのがいいですね。部屋の雰囲気もいいので、リラックスしながら意見を交わしています」。
「Co-Creation Plaza」にはPCや3Dプリンター、電子黒板も完備。話し合いから生まれたアイデアを形にして、発信する力も育んでいきます。「逗子聖和発 未来共創力」のパンフレットも生徒達がアイデアを出し合って作成しました。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

聖和学院中学校
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