私学探検隊

帰国時の表情はたくましいものに!3週間の異文化体験研修は中学の集大成!!

文武両道の生活で思考力や豊かな創造力を育成

「なぜだろう?」、「どうしてそうなるの?」、「解決するにはどうしたらいいのだろう?」。生徒一人ひとりが自ら深く考え、学び続ける姿勢を養う工学院大学附属。生徒の自主性を育て、知的探究心を伸ばしています。
同校ではまず、充実した学校生活を送るため、日々の勉強と部活動を両立できるよう指導。中1では、学習の習慣化を目指した宿題・課題、毎日の朝テストや英数での小テストなどが行われ、きめ細かな学習体制を整備しています。テストの結果により再テストや補習となり、部活動に出られない生徒たちは学校生活のなかで、文武を両立すること、自発的に動くことを求められ、鍛えられ、次第に自主性を身につけていきます。先生方はかけていた手を徐々に離し、生徒の成長や活動を見守るスタンスを取っています。

9月に行われた文化祭で行った学校ごとに学校や生活の様子などを発表しました。
それぞれ他校の様子に新鮮さを覚えることもあるでしょう。その様子をご紹介します!

「挑戦」、「創造」、「貢献」教育理念が生きる海外研修

中3の夏休みに全員参加で行われる3週間の「オーストラリア異文化体験研修」は、中学校生活の集大成。生徒は、アデレードの現地私学に通う生徒をバディとして、その家庭にひとりでホームステイします。現中3生は、81名が7校に分かれ、学校生活を送りました。
中2の11月の広島・京都・奈良での修学旅行が終わると、パスポート申請などを含めて、研修の準備が始まります。自己紹介や家族についてのアルバムを作りますが、これはホームステイ先での心強い味方。アルバムは冬休みの課題として、まず日本語で作成します。その後、春休みには英語で仕上げ、完成させます。
現地では、午前中は工学院生用の英語の授業を受け、午後は基本的には自分のバディのクラスで過ごします。先生はその間に体調や睡眠状況、食事内容なども書かれた日記から生徒の様子を確認していきます。英語のみの環境への不安、ひとりでステイする心細さなどから、元気がない生徒はホストファミリーも心配し、受け入れ校に相談。みんなで話し合い、解決の方法を模索します。
太田晃介先生は「ホームシックにかかる生徒は必ずいますが、コミュニケーションが取れて、原因を乗り越えられると、より充実した体験となるようです」と言います。海外異文化研修を終えたあとの生徒は、大きな壁を乗り越えた自信を身につけて、たくましくなり帰ってきます。
高校では学年を問わない希望制で、アデレードでホームステイを実施しています。研修後もホストファミリーとの交流が続いている生徒に希望者が多いそう。生徒たちはさらに成長を遂げて帰ってくるのです。

バディと一緒に。オーストラリアは人種等が多岐にわたるので、生徒にとってカルチャーショックも。クリスマスには、バディからカードが届くことも

ホームステイ開始から1週間後には、1泊2日でカンガルー島で自然観察などを実施。久しぶりに友だちと会えて顔がほころぶ生徒たち

工学院大学附属中学校
[学校HP]http://www.js.kogakuin.ac.jp/junior/
〒192-8622 東京都八王子市中野町2647-2
☎ 042-628-4914
最寄駅/JR中央本線「八王子駅」、京王線「北野駅」、JR五日市線・青梅線・八高線、西武拝島線「拝島駅」からスクールバスで各約20分。路線バスもあり。