私学探検隊

保護者から信頼厚い男子進学校。楽ではないけど、活気に満ちた楽しい学校生活で“男”にします!

城北埼玉は川越市にある男子進学校です。校訓は「着実・勤勉・自主」。「楽ではないが、楽しい学校」をキャッチフレーズに、学力の向上と人間形成を目指した教育を行っています。
「長年生徒と接してきて思うのは、学校が好きな子は伸びるということ。大学合格実績や偏差値で志望校を決めるのではなく、まずは学校へ足を運んで、6年間、楽しく過ごせる場所かどうかを見極めてほしいんですよね」
そう話す入試広報部長の奥貴行先生に、6年間手塩にかけて“男”に育てる同校の魅力を伺いました。

■城北埼玉の魅力(1) 男子の特性を生かした教育

毎授業前に行う「静座」。気持ちを落ち着けて授業に臨みます。

本校では入学したばかりの生徒を放っておきません。手をかければ伸びるので、中学時代は学習や生活の習慣づけに全力を注いでいます。その一つが「JSノート」です。毎日、学習の記録(宿題・持ち物・家庭学習・生活時間)をつけて提出させます。宿題も出します。成績が芳しくなければ指名補習もあります。最初は勉強を“やらされる”のですが、いつまでも手をかけるわけではありません。次第に自分で気づき、計画を立てて勉強するようになるので、そういう子が増える時期になったら自主性を大事にします。成長に応じて手をかける度合いを調整し、大学受験を意識し始める頃には、言われなくても自分から“やる”生徒に育てる、それが城北埼玉の教育です。

■城北埼玉の魅力(2) 学校生活の充実がモットー

学校生活が楽しくなければ、意欲が半減してしまいます。そこで、中1にはスタートダッシュの意味も込めて、3つの目標を掲げています。
「全員がなにかの賞を取ろう」……本校では優等賞・努力賞・皆勤賞・委員功労賞を設けています。学年末に表彰するため、賞取りを目標に、背中を押しています。
「1年で100冊以上の本を読もう」……国語がすべての教科の基本になるという考え方から、中1・中2には記録ノートを配布して、読書を推奨しています。
「クラブ活動に積極的に取り組もう」……クラブ活動は学校生活を楽しむ大きなウエイトを占めます。そこで培った友情は一生の宝になることが多いので、自分に合ったクラブに入ることを勧めています。

■城北埼玉の魅力(3) 徹底指導で確かな合格実績

授業に耳を傾け、予習復習をする習慣が身についていれば、予備校に行かなくても大学受験を突破できるという自負があります。それを支えるために、小テストや補習・講習を6年間に渡り実施しています。高3の選択授業は、生徒の希望に合わせてカリキュラムを組むので、希望から外れることがありません。大学入試後の春休みには、難関大学の入試問題を即座に教員が分析。冊子にして、高3に渡します。
受験は団体戦です。絆をより深めるために、6年間を通して熱くなれる行事を実施。高3では講習会のほかに受験合宿(8月、1月)などを実施して、非常に高い成果を上げています。

2013 大学合格実績は6年間の成長の証
●東京大学 2名 (創立以来、40名を突破)
●その他の国公立大学34名 (医学部にも3年連続現役合格)
●早慶上智 62名 (卒業生比率28.8%)
●理GMARCH 160名
生徒の気質は「素直でまじめ」。文武両道を勧める校風の中で、今春の卒業生も、6年間、充実した学校生活を送り、その成果として難関大学に数多く合格しました。

熱心な教員ばかり。保護者から「任せて安心」の声

学校生活の様子がよくわかる学級通信

城北埼玉の先生は教育熱心なだけではありません。「お母さんを安心させてあげたい」というサービス精神が旺盛で、在校生の保護者から「任せて安心」の声が挙がっています。「おやじの会」なるものも発足しているよう。詳しくは学校でお尋ねください。
■方法その1…学級通信
クラスの様子がわかる!(いい意味で)競争心をあおる!話題が満載。保護者へのお願いや、寄せられた声もそのまま載せています。学校に行けば閲覧できます。
■方法その2…一斉メール
思春期男子は配布物を持ち帰らない。学校での出来事を話さない。だから保護者へ「今日はこんな配布物があります」とメールで報告する担任も少なくありません。
■方法その3…面談
苦手科目の学習の仕方など、個々に合わせたアドバイスをします。

“男を磨く”城北埼玉のSchool Life
“学校が好き”という気持ちが成長を促します。来校して男子進学校のパワーを実感してください。

中1
入学したばかりの1年生。まだまだ幼いので、学校生活は「生活習慣&友達づくり」に重点を置いてスタートします。具体的には「挨拶をしっかりする」「人のいやがることをしない」「けじめのある生活をする」など。しっかりとした大人になってもらうために、先生の厳しい声が飛ぶこともあります。だからこそ、学校が「好き」という気持ちで入ってきてほしいのです。

中2
城北埼玉には、クラスの絆を深めるための行事がたくさんあります。体育祭もその一つ。運動能力を競うというよりは、お祭りの要素が強く、「クラブ対抗リレー」では、陸上部、野球部、サッカー部などによる速さを競うレースもあれば、文化部を中心としたプロモーション的なレースもあります。どちらも本気モード全開だから楽しい。このレースのために、ここまで精密なかぶりものを作る模型部に拍手!

中3
厳しくも楽しい中学生活も3年目。友達と関係を築けている生徒にとって、修学旅行はもっとも楽しみなイベントです。それだけに引率の先生には気を抜けないところもあるのですが…。旅行直前に奥先生が体調を崩した時のこと。もちろん生徒には気づかれないように引率すると、いつも以上にクラスが団結し、手をかけずに旅を終えることができました。そのことが嬉しくて生徒をほめた奥先生でしたが、後日、保護者から「先生の体を気づかって、心配させないようにしようとみんなで話し合ったようですよ」と聞かされ、喜びは二倍に。ふいに大人の階段を昇り始める中学3年生。その瞬間を見逃さないようにしています。(修学旅行は今後、国内に変更予定)

高1
熱く燃える「競技大会」。クラスの絆を深めるにはうってつけの行事です。負けたら、解散・下校がルール。早帰りを「屈辱」と言い切るところが男子校らしいですね!好成績をあげた時は、学食のアイスクリームやジュース、ランチをクラス全員に振る舞う、男気のある担任も少なくありません。

 

高2
クラブ活動を推奨する同校。運動部、文化部を問わず、中心となって活動する高2は輝いています。「野球部でピッチャー、5番(打者)の生徒が現役で東大に合格するなど、例年、クラブ活動をしっかりやっている生徒に、いい成績をとる生徒が多いんですよ」(奥先生)。壁にぶつかっても逃げないで、最後までやりきる力は、大学受験だけでなく、社会に出てからも役立つと言います。

 

高3
高3の3学期には、指定校推薦で進学先が決まった生徒に、中学生のための勉強会を開いてもらっています。学校の勉強ができた先輩の指導はわかりやすく、また、質問もしやすいと好評です。
卒業式では一人ひとり壇上に上がり、卒業証書を受け取ります。「こっち(お世話になった先生方)に向かい、一礼してくれた時に感動。『俺が高校生だったら、お前と友達になりたいよ』と言いたくなるような男に成長していて泣けてきます。大人になった姿を見届けて、送り出せるのは教師冥利に尽きますね」(奥先生)。

城北埼玉中学校
[学校HP]http://www.johokusaitama.ac.jp/
〒350-0014 埼玉県川越市古市場585-1
☎ 049-235-3222
最寄駅/JR川越線「南古谷駅」・東武東上線「上福岡駅」徒歩25分。スクールバス:「南古谷駅」「上福岡駅」・西武新宿線「本川越駅」からあり。