入試で基礎力を重視するわけは、中学校での学びの土台に なるから。その点検に入試もぎ体験の活用を!
「国学院大学久我山が一般入試だけでなくST入試でも基礎力を重視しているのは、受験勉強が中学校に入ってからの学びに役立つものであってほしいと願うからです」
そう話すのは国語科の横山聡先生(入試広報部)です。
「今春卒業した学年も東大、一橋大をはじめ多くの国公立大学に現役合格を果たしました。大学受験を控えた彼らと過去問をやりとりするなかで改めて思ったのは、高3までの間に身につけた力がとても大きいということです。受験勉強は身につけた力を運用する力を養うもの。6年間積み重ねた力があってこそ運用力がアップするのです」
国語でいえば読む・聞く・話す。算数でいえば四則計算。「これらが当たり前にできることが非常に大切」と横山先生。「『久我山の記述問題は難しい』という声も耳にしますが、足下から基礎を積み上げていれば決して難しい問題ではありません」
それを確認できるのが、12月17日(日)に実施する『中学入試もぎ体験』です。4教科から出題する例題(各1問)を通して、解き方や採点基準について解説します。
「正解できなかった解答にはなんらかの原因があります。原因を突き止めることで入試までの数ヶ月間になにをすればいいのかが見えてきます。この時期に実践的な問題で実力を確認することはとても有効だと思います」
どのくらい基礎力や運用力がついているかを確かめることができる良い機会になると思いますので、ぜひお出かけください。
各教科の先生が語るオススメ勉強法
漢字などの国語常識をしっかりやろう
勉強してきたことが確実に点数につながる、漢字、慣用句、故事成語、ことわざ、敬語などをしっかり勉強してください。入学後も漢字のテストを定期的に行います。また、読解では答えを導き出す、あるいは記述をするにあたり、その根拠をもつように心がけてほしいと思います。本校では思考のプロセスを大切にしているからです。それは2020大学入試改革でも求められている力でもあります。問題の答え合わせをした時に根拠がわからなければ、先生に質問し、理解することが大切です。試験問題も「読み物」に触れるいい機会。文章を味わい考えて問題に取り組んでもらえると良いと思います。(国語科主任
横山聡先生)
計算問題を毎日行う習慣をつけよう
計算問題、雑小問、記述問題をふくむ応用問題という構成は変わりません。どの分野もまんべんなく出題しますので、受験用の問題集を1冊徹底的に学習してきてください。計算力は一朝一夕には身につかないので、小学生のうちから毎日数問ずつ学習する習慣をつけてきてほしいです。計算力は、入学後に全生徒が取り組む「計算診断力テスト」でも役立ちます。クリアするまで再試験を行い、基礎力の定着を図っています。また、記述力が求められる時代です。答えが合っているかどうかだけでなく、答えを導く過程を大切に勉強しましょう。解説を見て、自分とは違う解き方にも興味をもって勉強できるといいと思います。(数学科主任 加藤由香先生)
5W1Hで出来事をとらえよう
社会の学習は足を運び自分の目で見て耳で聞いて、というのが理想です。せめて新聞やニュースなどには関心をもちましょう。また、地理・歴史も、教科書に載っている写真や地図、絵、図表などを用いて学習してきてください。時代の移り変わりの中でさまざまな出来事が起きています。それはなぜ起きたのか、その結果どうなったのかを、5W1H〈いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)〉でとらえることが大切です。地理では47都道府県の場所や特色をしっかりと学習しましょう。本校でもそうした基礎力の徹底を図っているので、学習の土台となるはずです。(社会科主任 山根茂之先生)
基礎となる知識を正しく理解しよう
自然科学に関心がある生徒の入学を期待しているので、入試であっても、解くことによって学ぶこともできるような問題づくりを心がけています。説明文を読んだうえで、提示資料を参考にして各小問を解いていく形式なので、受験生は解きにくいと思うかもしれませんが、説明文や提示された資料にヒントが隠されています。知らない問題が出たときこそチャンスだと思ってください。授業で習うような基礎となる知識を正しく理解し、重要語句を逃さないよう辛抱強く考えながら読む練習をすることで、力がつくと思います。ST入試に理科はありませんが、いろいろなことに興味をもって、自由に学んで力をつけてきてほしいと思います。(理科主任 杉田貴之先生)
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
国学院大学久我山中学校
[学校HP]http://www.kugayama-h.ed.jp/
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