東洋大学京北中学校
受験生への校長メッセージ
2023年度入試 第4号
The more we do, the more we can do.
もっとやれば、もっとできる。
これはイギリスの作家であり批評家でもあった、ウィリアム・ヘイズリットという人の言葉です。
「そんな事は、当たり前でしょ。」とは、言わないでください。掛けた時間に比例して、成績が伸びるのは当たり前。正に、「やればやるほど」です。
しかし本当に、そうでしょうか?
私は掛けた労力や時間と、成績は「見かけ上」正比例しないと思っています。
それは何故でしょう? 勉強に限らず、生きていると色んな所で「大きな壁」にぶち当たります。
「こんなに頑張ってきたのに・・・」という弱音を吐き出したくなるくらい、もどかしい時期を私は何度も経験してきました。
でも植物の種を蒔いて芽を出すまで、どれ位の時間が掛かっていますか? 皆さん方が、お母さんのお腹から生まれ出てくるまで、どの位の時間が掛かりましたか? 止まっているように見えるかもしれませんが、実は次のステップにレベルアップするには、目には見えない、でも確実に地面に根を張り、また、目に見えるまでの大きさになって行く、時間が必要なのです。
今は、その時間です。この時期を、どう上手く乗り切るかが大事です。成績に一喜一憂するのでは無く、大きなジャンプをするまでの小さな助走を大切に積み重ねて行きましょう。花は必ず綺麗に咲きます。必ず春はやって来ます。そのためには今の地道な努力が重要です。
「もっとやれば、もっとできる」
ほーら、また一つ問題が解けましたね! 未だスタートしたばかりです。今やっていることを大事にして、確実に一歩ずつ、前へ進めて行きましょう。
必ずゴールにたどり着きますから。
2022年7月12日
東洋大学京北中学高等学校
校長 星野 純一郎