大妻中学校
白熱教室!中学2年生全員が政策ディベートに挑戦
本校では、中学2年総合的な学習の時間を「論文」として実施しています。今年度から、生徒一人ひとりのリサーチ力・論理的思考力・表現力などを育むことを目標に夏休みから2学期にかけて、時間をたっぷりと確保し、公式ルールに則った本格的な政策ディベートに取り組んでいます。長年ディベート指導者として数々の全国大会に出場し、また、世界的指導者の大前研一氏の下でディベート指導者として政治家や社会起業家にディベートやプレゼンテーションを指導してきた本校進路指導部長・探究科主任 森弘達、開成中学高等学校弁論部監督・NPO法人ロジニケーション・ジャパン理事長の神尾雄一郎先生、ディベート指導者の小松洋平先生らが中心となり、授業設計及びディベート指導を行っています。
中学2年生全員が立論を書き、試合に参加し、ジャッジも経験します。論題は「日本は部活動を廃止すべきである。是か非か」です。ルールは、ディベート甲子園全国大会のルールに準じています。肯定側立論→否定側質疑→否定側立論→肯定側質疑→否定側第一反駁→肯定側第一反駁→肯定側第二反駁→否定側第二反駁という流れでディベートを行います。
生徒たちは、多くの書籍、論文、新聞・雑誌記事、統計・資料などを調べ、チームで議論しながら立論を書きあげていきます。立論を書きあげたら、相手側からの質疑を想定して応答を考えます。また、相手の立論を想定し質疑や反駁を考えます。生徒たちには高いコミュニケーション能力、議論をまとめる力が求められます。肯定側は「教員の負担の軽減」「生徒の負担理軽減」などのメリットを、否定側は「生徒たちの居場所の喪失」「生徒たちの社会性の低下」などのデメリットを挙げて、議論します。
生徒たちは全員が政策ディベート未経験者であり、当初、試合が成り立つのかと心配していましたが、回を重ねるにつれてレベルが上がってきました。先日、社会人・大学生ディベート大会やディベート甲子園全国大会・関東大会で審判を務めた先生方が授業を参観し、「関東大会や全国大会でも通用するチームがいくつか誕生していますね」とのお褒めの言葉を頂きました。
新しい学習指導要領において、主体的・対話的・協働的な学び、思考力・判断力・表現力の育成が求められています。ディベートはそれらを実現するための一つです。大妻では生徒の主体性や対話や協働を大切にした授業を行っています。みなさんもディベートやってみませんか。