日本女子大学附属中学校
教員リレーエッセイ【10月】次なるステップへ
第60回の十月祭が幕を下ろしました。3年ぶりに一般公開を行い、少しずつ本来の形に戻りつつあります。本来の形を知らないまま最上級生になった生徒たち。しかし、私たちの心配をよそに実にのびのびとやり切ってくれました。パワフルな生徒たちと張り合いながら過ごす日々。形にすることの難しさを体験しながらも一歩ずつ進んでいく姿はとてもたくましく思えました。
十月祭の目的の一つに日ごろの成果の発表があります。これはクラブや教科はもちろんですが様々な場面で感じることができます。企画、運営、臨機応変な対応力、お客様への心遣い…。これらは常日頃からの積み重ねがあってこそ発揮される力であり、急には育たないものです。しかし、積み重ねがあったとしてもこうやって見ていただく機会がなければ本当の力になったとは言えないものでもあります。このような経験ができたことは本当に貴重で宝となったはずです。
十月祭は一つの通過点であり、終わりではありません。ここでの経験が生徒たちを支え、土台となり、次の一歩を踏み出すきっかけとなればと思います。生徒の可能性は無限大。十月祭をともに作り上げてきた者として成長を近くで感じることができたこの半年間はかけがえのないものとなりました。やはり、本校の自慢は生徒たちです。さぁ、次なるステップへ!