日本女子大学附属中学校
教員リレーエッセイ【1月】確率の授業が始まりました
中学校2年生は数学の授業で確率の単元に入りました。
実際に手を動かして樹形図をかいたり、表を作ったり、イメージがつかみやすいこともあって、得意な人や好きになる人が多い分野の1つだと思っています。くじを引くとき、先に引くのがいいか後に引くのがいいか→順番は関係ない、などというように基本的な考え方を学ぶだけで、身近な問題を解決できるようになるのも面白いところかもしれません。
一方で意外な結果になることがあるのも面白いと思っています。
教科書にも紹介されているようなよく知られている例として、クラスに誕生日が同じである人がいる確率は、1年を365日で40人クラスとすると、およそ0.891(89.1%)と思っているよりも高い(私の感想ですが)確率になったりすることや、あとは、子どもが2人いる家庭で1人が女の子と分かっているとして、もう1人も女の子である確率は?と聞かれると1/2と思った人もいるかもしれませんが、実は1/3である、などということも個人的には初めて聞いた時、意外に思いました。後の例を簡単に説明すると、子供が2人いる家庭は、①兄弟、②兄妹、③姉弟、④姉妹の4種類あり、同じ程度に存在していると考えます。1人が女の子と分かっているのは②,③,④の3通りの場合です。そのうち、もう1人も女の子である場合は④の1通りのみであり、1/3です。
この例は、少し中学校の学習範囲を超えていますが、難しい計算はないので理解できるものだと思います。みなさんも身近なことがらの確率をいろいろ考えてみると面白いかもしれません。