郁文館中学校
新年度スタート
4月6日、郁文館中学校・高等学校・グローバル高等学校の2023年度1学期の始業式が行われました。
先日入学したばかりの新入生含め、全校生徒が一同に会し(新中学1年生は夢合宿に出発!)、新年度のスタートを切りました。
渡邉校長からは今年度から始まる『10000時間プロジェクト』と新学期の心構えについてお話がありました。
「今年度から10000時間プロジェクトがスタートします。人は10000時間努力すればその分野で一流として活躍することができるというアメリカの心理学者が提唱した話があります。このプロジェクトは、みんなが中学3年間、高校3年間で、夢のために10000時間を使うプロジェクトです。」
その背景について理事長は、
「みんなが生きる時代は厳しい時代です。AIやロボットにできないスキルがなければ失業する時代です。最近話題のChatGPTを使ってみましたが、その性能の高さに驚きました。いよいよAI時代が来ると思いました。これからの時代はAIにできないことを創造する力がなければ生きていけません。また、ハングリーな外国人人材との競争にも勝たなければなりません。さらに、日本の財政は破綻に向かい、国に頼らず生きていかなければならないでしょう。つまり今までと同じような意識や努力ではこの先の時代を生き抜いていけないということです。みんなが新しい時代を生き抜く力を身に付けてもらうために取り組むのが10000時間プロジェクトです。」
と説明しました。
さらに、このプロジェクトの3つの目的について、
・時間は有限であることを意識する
・逆算から生まれた行動をする
・努力を習慣化する
を挙げ、
有限な時間を計画化された行動で埋め尽くし、努力を習慣化させること
毎日を意識した時間と行動で埋め尽くすこと
それがこのプロジェクトの目的であると説明しました。
また、毎回始業式と終業式には校長が選んだ論語が紹介されます。
毎年校長が決める今年度の一文字は『楽』。それにちなんだ次の論語が紹介されました。
子曰く、
之れを知る者は、
之れを好む者に如かず
之れを好む者は、
之れを楽しむ者に如かず
知るということは、好きということには及ばない
好きということは、楽しむことには及ばない
という意味です。
校長は、
「みんなには10000時間プロジェクトを楽しんでもらいたい。10000時間を勉強に縛り付けるつもりはありません。好きで得意なことに10000時間を使ってください。」
と生徒へエールを送りました。
最後には次のメッセージで締めくくられました。
「始まりがよければすべてよし。計画がしっかり立てられていれば、8割できたも同然です。夢は2度叶います。1度目はイメージと計画の中で、2度目は現実で叶います。まずは1年間後、3年間後、自分はこうなるんだという計画を立てて、1度夢を叶えてください。そして、夢に向けて歩み出してほしいと思います。」
その後、各種表彰が行われました。ジャグリング日本一、社会貢献プロジェクトを考案するコンペでの優勝(8月に世界大会へ出場!)、そして剣道部の全国準優勝など、様々な分野で見事な活躍をしてくれました。
始まりがよければすべてよし。理事長の言葉のように、生徒一人ひとりが1年の素晴らしいスタートを切れることを切に願っています。