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瀧野川女子学園中学校

奄美大島研修旅行 泥染に挑戦!

ごきげんよう。今回は、奄美大島研修旅行で行った「泥染体験」をご紹介します。

泥染とは、奄美大島に伝わる伝統工芸品で、天然の染色方法です。今回は、大島紬村でTシャツを実際に染めていました。

まずはデザインを決めます。ゴムや紐を使って絞りを作り、好きな模様を作っていきます。イメージはありますが、絞り方によって出来上がりが異なるので、実際に染めてみないとどんなものになっているかわかりません。お花の形や渦巻きなど、どんなイメージのデザインにするかを決めて、職人の方に絞り方を教えてもらいながら自由に絞ってみました。職人の方はとてもフレンドリーで、生徒たちに奄美大島の方言などを教えてくださいました!

ゴムなどの絞ったTシャツを石灰を溶かした水にTシャツを浸した後、シャリンバイという液につけていきます。それを2度繰り返したら、Tシャツを持って泥田へ!素足で泥の中に入っていくことに、生徒たちは最初、とてもビクビクしていました。しかし、実際に足をつけてみると、その冷たさが心地よくなってきて、すぐに泥が気にならなくなっている様子です。泥田から出た後は、「足がツルツルになっている!」と天然の泥パックに喜んでいました。

泥染したTシャツは職人さんにお渡しし、煮沸していただきました。Tシャツを絞ったゴムや紐を外してみると、泥がしっかりついた部分とそうでない部分に色の違いがあったり、イメージした柄とは異なるものの、なぜか愛着のあるデザインのものになっていたりと、世界で自分だけのオリジナルデザインの泥染Tシャツに生徒たちは大満足していました。

泥染を体験した後は、大島紬を製造しているところを見学しました。大島紬に使用される糸は絹100%で、80回以上も泥染の工程を経て染められていきます。それほど大変な作業を経て染められた糸を使い、職人さんたちが一本一本丁寧に折り上げていきます。縦糸と横糸を一本ずつ「指示書」に従って織るのですが、その気の遠くなりそうな作業を職人さんたちは丁寧に行い、何ヶ月もかけて布を織っていきます。それほど丁寧に織られた大島紬は、何世代にも渡って使うことができます。それを知ると、大島紬がどれほど奄美大島の中で大切に使われているのかを実感し、自分達でも欲しくなってきます。

実際に売店に行くと、着物やマフラーなどは高額で、高校生の手には届かないものでしたが、その値段にも納得できました。中には、大島紬で作られたシュシュや髪飾りなどがあり、生徒たちにもどうにか購入できる金額だったので、自分へのお土産に買っていました。この大島紬が、生徒の手から次の世代に渡って使われることを想像すると、なんだか嬉しくなっていきます。大切に使ってもらいたいものです。

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