東洋大学京北中学校
受験生への校長メッセージ
2024年度入試 第4号
今月もWBCの余韻で書かせていただきます。
私と同じ大阪府出身のダルビッシュ有投手は、現在MLBのサンディエゴ・パドレスに所属しています。彼が野球を始めたキッカケは、6歳の時に初めて見たプロ野球、篠塚選手のサヨナラホームランに湧く選手たちの姿だったそうです。私にとっては、ダルビッシュ有投手の高校野球でのノーヒットノーランが強く印象的に残っています。
そんな彼の言葉です。
「土、日の休みが消え。夏休みが消え。冬休みが消え。友達が遊んでる時に練習してた。だから今がある。」
彼の言葉は非常に分かり易く、常に身近なワードを使っています。この言葉も、みなさん自身がすぐに自分自身の生活にも置き換えられるような名言です。改めて研ぎ澄まされた言葉に感心します。
受験生のみなさんにとって、気分転換や勉強の合間の休息は大事ですが、一方で絞り出さなければならない休みというものもあると思います。そんな時、「休めない…」ではなく、休みを潰した分だけの価値をどう生み出して行くかが運命の分かれ道です。受験に向かって努力できる時間、そして未来の自分へパワーアップできる時間として使うことができたなら、その結果として、大きな大きな御褒美が待っています。イソップ物語の「うさぎとかめ」ではないですが、休んでいるとかめに抜かされ、合格という御褒美が遠のいてしまうかもしれません。