瀧野川女子学園中学校
【ロボット×女子校】理工系に強い!瀧野川女子学園
実社会で強く求められている理工系女子
社会では、理工系女子がずっと求められてきました。
例えばシステムキッチンを作る時、キッチンに立つのは女性が多いにも関わらず、作る側に女性が少ないことで、「痒いところに手が届く!」というまでの商品がなかなか作れないように、多くの製品を選び、使うのは女性なのに、それを研究開発する仕事に女性が圧倒的に少なく、多くの一流企業で、理工系女子学生の取り合いになっているのです。しかも、新技術を生み出す理工系人材は、起業への最短コースであり、国際的にも引く手数多なのです。欧米などでは、理工系の大学院生は、給料をもらいながら勉強できるのが当たり前であるくらい、引っ張りだこなのです。
このような社会で求められる人を輩出すべく、大学では近年、理工系女子を増やすための変化が見られます。2024年度入試より、東京工業大学で「女子枠」が設けられるというニュースは記憶に新しいと思います。
理工系教育が充実した瀧野川女子学園のプログラム
本校では中学3年間、学校独自に「情報」の授業を設け、中学1年生からプログラミングの授業を行なっています。
「情報」で学んだプログラミングを活かし、中学2年生は、2015年から行う創造性教育で、人を喜ばせることを目的とした自動制御の大道芸ロボットを、1年間かけてチームで製作します。
東京工業大学ロボット技術研究会の学生さん達と一緒に手を動かしながら学び、考え、「デザイン思考」や先端テクノロジーを道具として、チームで創造性と起業家精神を発揮します。
また、中学課程「技術」には、民間エンジニア出身の教員がおり、さらに理工系を学ぶ環境が強化されています。
通常、中高では“理系”に強化することはできても、“理工系”に強化することは難しく、高大連携や外部の企業とコラボするなどして解決します。それは、工学という授業が普通科の中高にはなく、教えられる先生もいないからです。しかし、本校では学内だけで理工系に強い環境をつくることができています。
2010年より本校の教育改革を行い、教育のICT化や創造性教育の導入をすすめた副校長は、東京工業大学の大学院でロボット工学を専門に学んでいました。在学中、ものづくりとプレゼンのコンペである「2006 IEEE International Student Experimental Hands-on Project Competition via Internet on Intelligent Mechatronics and Automation」で世界2位に輝いた実績もお持ちです。
副校長が師事した廣瀬茂男先生は、ロボット工学の世界的研究者で、東京工業大学の名誉教授を務められています。また、研究者であり、起業家でもあり、2つのベンチャー企業の立ち上げにも携わっています。一つはHiBotの創立者として、当時の東京工業大学大学院の学生とともにロボット開発の企業を立ち上げました。もう一つは学生時代の同期と共にHERO研を起業し、現在は東京電力の子会社として、福島第一原発の廃炉作業を遂行するロボット開発に携わっています。廣瀬先生は本学園の理事も務められ、本学園がよりよい学校になるようご助言いただいています。
理工系大学への進路指導
理系科目はこれまでの苦手意識から、入学時は「好きではない」と答える女子生徒が多いのが一般的ですが、瀧野川女子学園では第7世代の教育ICTを活用し、双方向に、皆で議論しながら授業が進むので、数学や理科に関しても、「瀧野川女子学園に入学してから分かるようになった」「授業が楽しい」との感想を持つそうです。実際、今春東京理科大学の建築学科に公募推薦で合格し、進学した卒業生は、高校入学時は文系志望でしたが、理工系に進み、進学しました。
東京理科大学建築学科へ進学した生徒の声をブログでご紹介していますので、ぜひご覧ください。