東洋大学京北中学校
中学3年生 哲学の授業の一環として、保護者講演会を行いました
7月15日(土)、中学3年生は哲学の授業の一環として、保護者講演会を開催しました。本学年の保護者の方にお願いをし、今年度の哲学の授業テーマである「自己と社会」に沿って、ご身の学生時代の経験や現在の職業についてお話をいただきました。
今回、代表して講演いただいた方は、現在、歯科医師をされておられる方で、実際に普段着用されている制服でお話しくださいました。生徒たちと同年代であった頃の勉強に対する取り組み方から、理系を選択した経緯、さらには大学院時代の国家試験に挑む過程などについて詳細に話してくださいました。
中学3年生になると、将来の進路について考える生徒も増えるため、みな真剣に耳を傾けていました。また、「もし生まれ変わったら医療系の職業は選ばない」という本音に、実際に現場に立つ苦労の甚だしさを感じた生徒は多かったはずです。さらには、女性としての生き方にも言及され、結婚後は3人のお子様を育てられましたが、「育児は仕事の何百倍も大変であること」、しかしそれ以上に「仕事の何千倍もやりがいや楽しさがあること」を母親としての視点から語ってくださいました。
講演後の生徒の感想には、「日々の授業の大切さを改めて感じた」、「人生どこで何があるか分からないので人との出会いを大切にしたい」という前向きな意見が多くありました。
学校の教員以外から進路についての話を伺う機会は大変貴重であるため、生徒たちには良い刺激になったと思います。教員だけでなく、関わる全ての人から学ぶ謙虚な姿勢を、今後も持ち続けてほしいと願います。