学校からのお知らせ

東洋大学京北中学校

「ジュニア農芸化学会2023」に参加し、発表を行いました

2023年3月14日に行われた「ジュニア農芸化学会2023 」~高校生による研究発表会~に本校の高校生が参加しました。ジュニア農芸化学会とは、日本農芸化学会によって将来のバイオ科学とバイオ技術の発展を期して設けられた高校生による研究発表の場です。毎年、全国の高校生たちによってレベルの高い研究が行われ、その成果を発表しています。今回、本校から参加した生徒は、本校の中高大接続事業である「未来の科学者育成プロジェクト」Eチームに参加した生徒5名です。『製パンを目指したSaccharomyces cerevisiaeの探索と発酵能の測定』という、パン製作に欠かせない酵母の研究を行ってきました。活動を通して実験を行う楽しさや奥深さを感じていました。また、学会発表では、出場した高校生やその分野に精通した大学教授や有名企業の方など、大勢の方々に発表を聞いていただき、質疑応答の中で更なる研究課題を見つけていました。これらの活動を通して、生徒一人一人が研究者として大切な姿勢や考え方を身に付けることができました。今後も生徒たちの研究意欲を大切にしながら、活動を続けていきます。



以下、参加した高校生たちの感想です。



春日山 愛未

私がこのプロジェクトに参加した理由はただただ顕微鏡で何かを見るのが好きだからという理由だけ。こんな立派なことに挑戦できるなんて思ってもいませんでした。予想して実験して考察してのくり返しで、放課後に活動するだけではなく、みんなが休みの日も学校に来て一日中生物室にこもったり、リモートで打ち合わせしたり、夜中まで電話しながらスライドや原稿を作ったり、1人では絶対にできないことを成し遂げられたのは仲間と先生方のおかげです。この2年間楽しいことだけではなく、むしろ辛いことばかりでしたがみんながいたから乗り越えられたことだと思っています。私はこのプロジェクトに4人の仲間たちと参加できたことを本当に心から誇りに思います。一生忘れません。



齋藤 彩奈

酵母の研究への好奇心と、理科のレポートの上達を目指す簡単な理由で参加した「未来の科学者育成プロジェクト」だったため、学会発表という大きな挑戦に繋がったことが今でも夢見心地です。この活動を通して、今すべきことを常に考える癖がつき、時には立ち止まって全体を見渡すことの大切さを幾度も実感できました。こういった、人生の基盤となるようなことも身に付けられた気がします。大変貴重な機会を設けてくださった先生方、苦楽を共にしたメンバーにも感謝の気持ちでいっぱいです。



才木 美歩

私がこのプロジェクトに参加しようと思ったきっかけは単純で、ただ中2のときに資料集で見た酵母と毎日食べているパンについての研究が多少の興味を引いたからでした。生物を扱う分時間や環境にシビアになってしまうため、大変なことも多くありましたが、研究を進める中で普通に生活していたらできない貴重な経験を沢山させていただきました。進みたい道を決めることもできました。研究をした2年間、過ごした時間はとても有意義でかけがえのないものです。改めて参加してよかったと思います。



小澤 和広

このEグループで学会発表させていただくという機会に巡り会えたことはとても貴重で良い経験だったと思います。正直、このような場での発表に関してほとんど知識がなく、不安な気持ちもありました。ですが、こうして学会という大きな目標を掲げて行動をしていく中で不安な気持ちから「もっと実験をしたい」という楽しさを感じる気持ちへと変わっていきました。こうして、過密ながらも充実感のある日々を過ごすことで、発表もとても良いものにすることができたのだと思います。

大河原 青空

この活動では、通常の授業では使わない・習わない実験器具や方法が学べるのはもちろんですが、通常の学校生活ではなかなか身に付かないけれども社会に出たときに必要とされるであろう能力が身に付く活動だとこの活動を通して感じました。 自分たちが持っているデータから言えることは何か、欲しいデータを得るための実験時間は取れるのか、データがうまく取れなかったとしたらどう対処するのか、提出期限とやりたいことの板挟みになりながら学業のことも考えて、など優先順位をつけることの重要性やバックアップの必要性など、やはり通常の学習では手が回らないところまで多く学べたなと振り返ってみて感じました。今後のことを考えると、高校生のうちにこのような体験ができたのは本当にありがたかったと思います。 今回は残念ながら優秀賞はいただけませんでしたが、自慢の後輩たちがきっと賞を獲得してくれると思うので楽しみです。 この活動は理科や活動内容に興味がある方はもちろん、色々体験してみたいなと思っている人にとっても凄くいい経験ができる活動だと思うので、少しでもやってみようかなというひとがいたら参加してもらえると嬉しいです。

「ジュニア農芸化学会2023」に参加し、発表を行いました

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