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日本女子大学附属中学校

教員リレーエッセイ【2月】技術・家庭科の授業の変化

ここ数年で技術・家庭科の授業が大きく変わってきました。家庭分野では、食・衣・住だけではなく、生活者として意思決定をする内容である消費生活や環境について、また少子高齢者社会に対応し、幼児・高齢者についての家族関係など多くの項目を学びます。

そして技術分野では、iPadを用いて計測・制御に関わる実践的な授業、AIを使用した授業などに取り組んでいます。今年度、本校の情報分野では以下のような授業を行ってきました。

<技術・家庭科における情報分野の授業内容(2023年度)>
●1年生 ・情報モラル
    ・プログラミング基礎
●2年生 ・ネットワークとコンピュータ
●3年生 ・AIについて 種類と仕組み
    ・画像認識AI(Scratch)を使用しゲームを作る
    ・生成AIの仕組みと利用方法学習
特別講座 夏期プログラミング講座 Swift Playgroundsを使用
     冬期プログラミング講座 デザインしたものを3Dプリンタに出力
         
授業や講座を行っていて感じるのは、早い段階から生徒たちが楽しそうに授業に取り組めることです。授業を始める前は「私はプログラミングが苦手なんです」と言っていた生徒も、作業に慣れてくると、時間を忘れて黙々と作業に取り組みます。グループワークで友達と相談しながら自分たちの考えた内容を実現させていく様子を見ていると、個人での作業よりも充実感や達成感が大きいようにも感じます。プログラムが完成し、思い通りに動かせた時は大きな歓声もあがります。
以前は「教員が何を教えるか」に重きを置いていたように思いますが、今は「子供たちが何をできるようになるか」が重心です。連携協定を締結しているみんなのコードさんのサポートのもと、情報分野の様々な授業を行ってきて、生徒自らの主体的な学びの大切さを強く感じる一年でした。生徒たちは、このような実践的・体験的な学習を通して、自分たちの生活や社会の中に存在している多くの技術に気付き、興味や関心の幅が広がっていくのだと思います。

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