学校からのお知らせ

東洋大学京北中学校

学校長メッセージ7月

私は大学生時代の4年間だけですが、水泳部に所属していました。高校時代、年配の先生から「おはよう!」と声を掛けられてもなかなか返事を返すことができなかった私が、たった4年間の部活動で学び取ったことが挨拶の大切さです。合宿の練習メニューで1600m個人メドレーを含む10000mを泳いだ日、私は生まれて初めて、お腹が空いているのに気持ちが悪くて食べられないということを経験しました。水泳は相手が他人ではなく、常に自分です。自分との闘いに勝てた人だけが、その御褒美(ごほうび)にBest Timeを出すことができるのです。

 

今から5年半ほど前の2月、水泳の池江璃花子選手は自らの病気を明らかにしました。その時はあたかも悲劇のヒロインのような記事内容でしたが、そのメッセージの中にはひときわ輝く言葉が含まれていました。

 

  「神様は乗り越えられない試練は与えない。」

 

その後の治療に関する凄まじい闘いと、その闘いの中でも勝ち取ってきた記録は、みなさんもご存知の通りです。かつて4日間で10レースを泳ぎ切り、5冠制覇を果たしてきた池江さん。私はたかが1食を食べられないことでしたが、池江さんは3日間食べられない日もあったそうです。私の何倍も何十倍も何百倍、いや何万倍も闘い続けてこられた方の、言葉は重いです。
失礼ながらみなさんの勉強の量は、池江さんの何分の1でしょうか?それでも池江さんは乗り越えました。勉強をすればするほど、伸びない時期がくるかもしれません。でも、それは神様があなたに与えた試練の一つです。その試練は幾つも襲い掛かってくるかもしれません。その度にへこんでいたら取れるものも逃げていきます。

折角の「試練」です。いっそのこと、楽しんでチャレンジしてみませんか?

学校長メッセージ7月

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