瀧野川女子学園中学校
ハワイ修学旅行 〜ハワイ大学でのチャリティーバザー〜
ごきげんよう。ハワイに到着して3日目です。毎日が充実していて、すでに行程も半分が終わろうとしているのが不思議に感じるほどです。ハワイはとても天候が良く、暖かい日差しのもとで生徒たちはのびのびと活動をしています。
今日は、修学旅行のメインイベントであり、瀧野川女子学園独自の教育プログラム「創造性教育」の事業化実習の集大成である「ハワイ大学チャリティーバザー」です。このハワイ大学チャリティーバザーに向け、高校2年生は4月から準備をしてきました。クラスごとに2〜3会社を立ち上げ、今までにない商品のアイディア出し、プロトタイプの製作などを何度も繰り返し、自分たちの「オリジナル商品」を考え出しました。そして、社員全員で出資金を出し合い、すべて自分たちの手で商品を生産していきました。その商品は「あかつき祭」で販売し、その売り上げを元にハワイ大学チャリティーバザーの商品を作成しました。
商品のアイディア出しでは、「オリジナリティ」という点に苦しみ、また商品の生産においてもそれぞれの会社ごとに問題を抱え、大変な思いをしながら取り組んできました。しかし、そのような大変なプロセスを経たからこそ、自分たちの商品に自信を持ち、あかつき祭でもチャリティーバザーでも多くの方に自分たちの商品を届けたい!という気持ちが強くなっていきました。その努力の結果が今日実を結んでいくことを期待し、生徒たちは直前まで準備に励んできました。
8時半にハワイ大学に到着し、ハワイ大学の一番中心である"Campus Center"をお借りし、バザーの準備を行いました。そこを通る学生さんたちはとても興味深げに見てくださっていました。
10時の開店と同時に多くの学生さんが来店してくださり、9社それぞれの商品をじっくり見てくださいました。これほど多くの方が開店時に来てくださると思わなかった生徒たちはびっくりしていましたが、緊張しながらも英語で積極的に商品説明をしていました。中には、呼び込みや移動販売を行う会社もあり、その積極性に驚かされ、また生徒の成長を嬉しく思う場面がたくさんありました。
一番最初に売り切れたのは、丸型巾着を販売した「COPPY」。和柄を取り入れ、リバーシブルにしたことに加え、バレーボールが入る大きさが人気の秘訣のようです。購入後、すぐに大きな水筒を入れて持ち運ぶ学生さんたちが大勢いらっしゃいました。それ以外にも、購入後すぐに使用してくださっている方が多く見られ、生徒たちは自分たちの商品に誇りを持てたようです。
閉会式では、本校の理事であり、東京工業大学名誉教授である廣瀬先生より、HEROアワードをCOPPYとRe bornの2社に贈っていただきました。Re bornは、本来ならゴミになってしまうペットボトルの蓋を利用し、可愛らしいチャームを作り上げました。Re bornは、完売とはなりませんでしたが、面白い着眼点を高く評価していただきました。
そして、このチャリティーバザーの大きな目標である「世界への貢献」として、ハワイ大学のSWE(Society of Women Engineers)に今回の売り上げ、$2,132.92(約32万円)を全額寄付しました。
ハワイ大学のチャリティーバザーは、ハワイ大学の先生方やサポート学生の皆様、廣瀬先生のご協力のもと、毎年大成功を収めています。そして、この成功は、今までの瀧野川女子学園の先輩が築いてきた「信頼」によるものだと思います。瀧野川女子学園は、起業家精神を育成し、社会に大いに貢献できる女性を育てるため、今後も創造性教育に力を入れていき、生徒の成長をサポートしていきます。